addsomemusic2006-01-07



 昨年の終わり頃かな?かなり欲しかったアルバムがCD化されて歓喜しております。1976年リリースのMAJOR ARCANAの『MAJOR ARCANA』なんですが、まずもって普通の音楽好きには名前すら知らないような存在。ミルウォーキーのマイナーなサイケ・バンドでたぶん唯一のアルバムなんじゃないのかなぁ。メンバーにはJIM SPENCERがいて彼を中心とした4人組。全体的にはサイケ&フォーキーといった感じで割りと聴きやすいアルバムだと思います。


 ジム・スペンサーのアコギを中心としたバンド・サウンドで、それらに絡むシンセやフルートの音色がなんともドリーミー。まさにドリーミー・サイケとも言いたくなるような魅力も併せ持っています。普通のSSWやアコースティック・バンド系の音を好む方にも「WESTERN WIND」とか「SHAKE ME」なんて曲は素敵に響くと思います。ジム・スペンサーのハーモニカが渋く鳴り響く「DEANNA DURBIN BLUES」や「DOWN UNDER BLUES」なんて曲はかなりブルージー。カントリー・ロック調の「BACK IN THE SPIRIT」はギターの音色も好きでとてもカッコイイし、曲間に「SWING LOW SWING CHARIOT」のフレーズが出てくるところも面白い。こんな感じでバラエティと富んでいて、とても楽しめますね。でも全体になんともいえないサイケな感覚で覆われてるところが最大の魅力なんでしょうね。


 オリジナルは目玉が飛び出るようなレア盤。でも内容を知らないとこんな訳の分かんないジャケに大金は投入できないよなぁ(笑)。個人的な好みではこのジャケは最悪そのもの。そんなわけで安価なリイシューCDを買いましたが、聴いたら更にオリジナルが欲しくなってしまった(でも無理)。