addsomemusic2006-01-08



 毎週日曜の「人に歴史あり」ですが先週は正月で流れちゃいましたので1週開いちゃいました。まぁ楽しみにしてる人もいないと思うけど、少しでも共感できるような音楽体験をされた方がいると嬉しいんだけどなぁ。同世代の方ってどうなのよ?


 人に歴史あり・・・これからは内容がいろいろ前後するかもしれません。毎回1つの項目について書くんですが、それらのほとんどが平行しての出来事なもんでご了承ください。


 すでに書いてますが、真剣に音楽に興味を持ち始めたのは中学の後半からでした。いろんなレコードを聴きたいと思うもののさすがに中学〜高校の頃はお金もないし知識もない。そんな貧乏学生だった私にとって音楽を聴くことができ、そして最大の情報源となったのが間違いなくラジオでした。もちろんAMではなくってFMね。FMラジオの番組をカセット・テープに録音して、またその中からお気に入りの曲を選んで「フェイバリット・テープ」を作るわけですよ。そんなエアチェック(死語!)・テープは数百本にも膨れ上がったもんなぁ。


 ただ闇雲にラジオ番組を録音するわけではないんですよ。一応番組表とかみて「良さそうかな?」って思える番組を丸々録音しちゃってました。だって曲だけ録音しようと思うとタイミング逃しちゃって曲の頭が切れたりするんだもん(笑)。だんだん慣れてくると番組やDJによって曲がかかるタイミングってのが分かるようになるから面白い。一番嫌だったのは曲のエンディングでまだ曲が終わりきっていないのにDJが喋り始めるヤツ。こーゆーのには腹が立った覚えが昨日のように思い出されますね(笑)。


 音楽の興味が洋楽に移って、それも60年〜70年代の古いロックの情報が欲しく、そしてそれらの音楽がとにかく聴きたかった。ただまだ当時は知識がなかったんで番組表のアーティスト名を見てもそれが最近のアーティストなのか70年代のアーティストなのかが分からなかったんだよなぁ。それでも必死に情報を集めるために購入し始めたのがFM雑誌。今では廃れちゃったのかな?でも当時はFMの専門誌がたくさんあったんですよね。FMステーション、FMレコパル、FMファン・・・その他いろいろ。そんな中で私はFMステーションを買ってました。たぶん毎回表紙を飾っていた鈴木英人のイラストが好きだったからでしょうね。とにかく初めて買い始めた音楽雑誌で、そこで一生懸命70年代のアーティストとかを勉強して、それをもとにラジオをエアチェックするという日々が長きに渡って続いたなぁ。大学に入るまではほとんど日課に近かった(笑)。


 ラジオで聴いた素敵な音楽。そんな中から気に入ったものを小遣いを握り締めてレコード屋に買いにいくわけですよ。そんなラジオで出会い、今だにフェイバリットなものの中ではイーグルスとクロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤングが特に印象が強く残っています。ラジオから流れてきた「TAKE IT EASY」や「TEACH YOUR CHIRDREN」の素晴らしさは今でも全く色褪せるものではないなぁ、こんなラジオからの出会いがあったから、今のアメリカ好きの私があると断言できますね。


 実家に帰ればまだカセット・テープが大量に残っているんだけど、すでにカセット・デッキが潰れちゃってるんでもう聴けないんですよね。まぁ気に入ったもののほとんどはCDやレコで持ってるんで今では思い出の一つに過ぎないんですけどね。でもそんな中で長らく大切にしていたのは大昔の新春放談とバーバンク・サウンド特集のエアチェック・テープでした。バーバンク特集のことは随分前に書いたこともありますが、当時はほとんど名前も知らなかったアーティストばかりだったのに本当に好きで繰り返し聴いてたなぁ。