addsomemusic2006-02-10



 その内容の良さには素晴らしいものがあるのに中古屋でよく見かけるアルバム。BREWER & SHIPLEYもそんな中古屋さんの常連って感じだなぁ。値段も安いんだけど、見過ごすにはもったいないくらいどのアルバムも素晴らしいんですよね。


 L.A.を中心に活動していたフォーキー・デュオで、当時のウエストコースト・ロックによく聴かれたようなカントリー・ロック系のフォーキー・デュオ。当時のご当地バンドよりも若干アーシーな感じがするのが彼らの特徴かもしれませんね。でも爽やかな曲が多いです。


 何枚もアルバムを残していて全部聴いたわけではないですが、どのアルバムも素晴らしい仕上がりなんですよね。そんな中では彼ら代表曲でヒットもした「ONE TOKE OVER THE LINE」(人生の道)を収録した1971年リリースの『TAKIO』なんて最高に素晴らしいアルバムだと思います。


 捨て曲ナシで彼らの素敵なボーカル・ハーモニーが堪能できます。ジェリー・ガルシアの参加も見逃せませんね。おまけにカルシア・ファミリーともいえるメンツが数多く参加していて、演奏もなかなか手堅いです。ガルシアのスティールが心地良いこと!


 聴きどころは代表曲ともいえる「ONE TOKE OVER THE LINE」でしょうか。いかにもCSNフォロワーとも言えそうな楽曲&ハーモニーですね。彼らの2声によるハーモニーのあらゆるパターンを試したようなコーラス・アレンジ。ユニゾンあり、掛け合いありととても素晴らしいハーモニーに感動いたします。もちろん他の曲も同様にレベルが高いのは言うまでもないですけどね。


 中古屋に眠らせておくには勿体ないです。安いんで彼らのアルバムをどれか1枚でも手に取ってみてください。