addsomemusic2006-02-11



 このアルバムはSSWの裏名盤でいいのかな?・・・なんて書いてる自分に聞いてもしょうがないか(笑)。まぁほとんどの曲が自作曲なんで問題ないでしょう。KRIN 'N DALEの1976年リリースされた『THE MUSIC IN US ALL』。ミネソタの夫婦デュオ(たぶん)。


 ジャケからするといかにも田舎臭い夫婦フォーキー・デュオって感じですね。しかし1曲目の「SHE TOUCHED ME」が、しっかりとしたバンド・サウンドになっていてベースがブリブリ鳴り捲ってるグルーヴィー・チューンなのに驚かされます。全然ジャケットの印象と違うじゃないの。そうかと思うと続く「FOR A FIDDLER」が一転してアコースティックなフォーキー・ソングになります。バックでフィドルが心地良く鳴り響いてますね。この変わり身がなんともスゴイ(笑)。曲によってはフルートが入ってるものもあり、アシッド色もほのかに漂わせていたりします。そうかと思うと「SONG FOR HOME」ではカントリー・タッチな曲を小粋に聴かせてくれるし、アコギとハーモニカが素敵な「GOIN' HOME」なんてグッとくるようなSSW的な名曲もあります。それからフィドルがゴキゲンなスウィンギーな「I MESS AROUND」。フルートの音色が効果的でとてもメロディアスな「WITHOUT YOU」は名曲だなぁ。


 そんな感じで良く言えばバラエティに富んでます。まぁ節操がないというほうが近いかもしれません(笑)。でもねぇ、なかなか良い曲が多いんですよ。特にSSWライクな「GOIN' HOME」や「WITHOUT YOU」あたりはしっかりとした音作りがされていて一般受けするような名曲だと思いますしね。


 なんだか誉めてるんだか貶してるんだかよく分からない文章ですが、とりあえず私は大好きなアルバムなんですよ。