addsomemusic2006-03-04



 KEVIN VICALVIの1974年にリリースされた『SONGS FROM DOWN THE HALL』は大好きな1枚。一応 with DENIS DELA GORGENDIERE名義となっているんで基本的にはデュオ形態のアルバムですね。いわゆるフォーク・サイケの人気盤ですが、サイケやアシッド色は全くなく、オーソドックスなスタイルのフォーキー・デュオといったほうが良いでしょうし、そのほうが的を得てるような気がします。


 全曲KEVIN VICALVIの手による楽曲で、そのどれもが良質でレベルがほんとうに高い。彼の甘めなボーカルとアコギを中心にすえた演奏がとろけそうなくらい素敵です。マイナー・レーベルですがCD化もされてるんで興味のある方は聴いてみて下さい。


 それにしても、こんなに素敵なフォーキーSSWアルバムはそうそうないですよ。オープニングを飾る「SONG FROM DOWN THE HALL」からしてもう胸を突くようなトキメキを覚えるナンバーですね。二人によるハーモニーが最高に素敵な「ANOTHER DAY, ANOTHER TIME」、シンプルなアコギの弾き語りの「LOST OR GOING HOME」・・・あ〜どれも甘く溶けちゃいそうです(笑)。もちろんAORのような甘さとは別次元の世界ですけどね。素敵な楽曲揃いなんですがB面ラストを飾る2曲が個人的なベスト・トラック。「OLD RICHARD」はウエストコースト・ロック系の爽やかなナンバー。最後の締めくくりとなる「LETTER TO MY BIG BROTHER」はまさにラストに相応しい哀愁系フォーキー・ソング。グッときます。