addsomemusic2006-03-11



 ジョン・セバスチャン自身はアルバムをそんなに枚数はリリースしていないのに、他のアーティストの作品に参加しているものはもう数え切れないくらいあります。やはりハーモニカの第一人者ともいえる存在なんで、ハーモニカでのゲスト参加というものが多いですよね。まぁ他にもコーラスやギター、オートハープ・・・いろいろなところでジョン・セバスチャンの名前を目にすることができます。


 ジョン・セバスチャンが参加したアルバムでこれは絶対に聴いて欲しいというアルバムといえばFRED NEILの『BLEECKER & MACDOUGAL』でしょう。フレッド・ニールは映画『真夜中のカウボーイ』の主題歌「うわさの男」を書いたことで有名ですね。こに曲はニルソンが歌って大ヒットしています。


 フレッド・ニール自身のアルバムって長い音楽活動の割には異様に少ない。しかしそのアルバムどれもが傑作の名に恥じないものばかりなんですよね。フォークからアシッドな香りの漂うものまで。彼の低いボーカルも魅力のひとつ。明らかにブルーズをルーツとした黒人音楽への憧れを表現したフォーク・サウンドが主体で、ロックな味付けをされた楽曲などは間違いなくボブ・ディランにも影響を与えました。まさにカリスマ性が前面に出ているアーティストだと思います。


 『BLEECKER & MACDOUGAL』は1965年のリリース。ここでまだ若きジョン・セバスチャンがブルース・ハープを吹きまくっています。ハーモニカやハープでのゲスト参加は本当に多いジョン・セバスチャンなんだけど、これだけ吹きまくってるものはそんなに多くない。1曲だけの参加とかではなくほぼ全曲でセバスチャンのブルース・ハープが堪能できます。


 聴き所はフレッド・ニールの代表曲ともいえる「OTHER SIDE TO THIS LITE」で、これはラヴィン・スプーンフルもカバーしていましたね。しかしここではセバスチャンのブルース・ハープは聴けません。ジョン・セバスチャンの演奏を楽しみたいのなら間違いなく「CANDY MAN」でしょう。もうブルース・ハープ炸裂の素晴らしきブルーズ!もうかっこよすぎです。他にも「MISSISSIPPI TRAIN」でも熱い演奏が聴けるし、トラディショナルの「THE WATER IS WIDE」ではスローな演奏が堪能できます。とにかく聴けって!


 話は全然変わりますが本日久々に本家を更新。「OTO NO PAGE」に5枚追加しました。お暇な方は覗いていってください。