addsomemusic2006-04-22



 いま久々にブリッジの『PREPPY KICKS』なんぞを聴いてます。1994年リリースの2ndで日本のポップス・バンド。当時の日本の音楽シーンを追いかけてた方ならご存知のバンドかと。まぁフリッパーズ・ギターの弟分(妹分?)のような存在に近いかも。トラットリアからのリリースだしね。当時の渋谷系ブームの中で手にした1枚だけど、いま聴きなおしてもそのポップス・センスには脱帽の素晴らしさだった。


 1stの『SPRING HILL FAIR』もその初々しさが大好きなんだけど、アルバムとしての完成度はやはり『PREPPY KICKS』でしょうね。歌詞も1stでは英詩でしたが、2ndでは日本語になりました。これでもか!というくらいキュートなポップ・ソングの連発で捨て曲がないのに驚かされます。もちろん全曲メンバーによるオリジナルなんだけど、曲のいたるところに思わずニヤリとしてしまうようなフレーズがちりばめられていて、特に60年代あたりのポップス、ソフロ好きなら間違いなく反応しちゃうでしょうねぇ。


 1曲目の「SOFT CREAM WHISTLE」なんてイントロ1発でKOですよ。だっていきなりSALT WATER TAFFYの「FINDERS KEEPERS」の引用ですからねぇ。マニアックすぎます。次の「POOL SIDE MUSIC」のイントロだってこれ間違いなくラヴィン・スプーンフルをパクっちゃってるでしょ。素敵すぎます(笑)。そんな感じで飛び出るフレーズやメロディラインが嬉しすぎるんですよ。こんな感覚はフリッパーズ・ギターの楽曲のいたるところにもありましたよね(小沢健二のソロも然り)。


 実はさっきまでSALT WATER TAFFYの『FINDERS KEEPERS』を聴いてたんですよ。これってソフト・ロックの名盤として定着していますが、ソフト・ロックというよりもバブルガムな名盤だと思っています。ミレニアムとかフリー・デザインとかと聞き比べて見るとその音楽性の違いがハッキリと分かりますよね。そんなSALT WATER TAFFYを聴いてて、ふとブリッジを思い出して取り出してきたわけなんです。


 そんなSALT WATER TAFFYイズムが満喫できるブリッジ・・・90年代という時代の一過性のブームの中で終わらせてしまうには惜しいバンドだと思います。再評価を!


 アップしたジャケは手持ちのCDなんですが、いまだにシュリンクに張られたステッカーが残っていました。物持ちいいでしょ(笑)。