addsomemusic2006-06-16



 お〜トミフラがCD化されたそうです。全然知らなかったよ。もちろんジャズ・ピアニストのトミー・フラナガン・・・ではなくってトミー・フランダースです。1969年にリリースされた唯一のアルバム『THE MOONSTONE』なんですが、これは大愛聴盤。素晴らしすぎるSSWアルバムでこれは当然「裏名盤」なんかじゃありません。「大名盤」でございます。


 TOMMY FLANDERSはBLUES PROJECTの初代ボーカリストで1966年の1st『LIVE AT THE CAFE AU GO GO』で彼の歌声を聴くことができます。このアルバムがリリースされる前にすでに脱退していたようですけどね。BLUES PROJECTというとAL KOOPERのバンドとして取り上げられてるような気がしますが、たった1枚だけで脱退とはいえ、もう少しTOMMY FLANDERSについて触れてくれてもいいのになぁ・・・とつくづく思いますね。まぁそれは単に私が彼の唯一のソロ『THE MOONSTONE』を愛してやまないからなんでしょうけどね。全体にシンプルなサウンドで、エレキもオブリガード主体で穏やかな雰囲気に包まれています。けっこうジェントルで端正な歌が揃っていると思います。まぁなんといっても曲がいいわけですよ!


 ジャケからして名盤度高いですよね。アルバム・タイトルも素敵です。歌詞は全然分からないけど曲名もステキ。時折飛び出す裏声とか個人的にはツボを刺激する要素だったりしてます。「PURPLE AND BLUE」は個人的には大名曲。美しすぎる旋律にクラクラきますから。もちろんこれ1曲だけでなくどの曲もハイレベルです。名曲のオンパレードで胸が熱くなりますね。


 たまにこのアルバムのコメントでアシッドうんぬん・・・というのを見たことがあります。曲によってはややそれっぽいのもありますが、基本的にはオーソドックスなサウンドなんで安心して聴けると思いますよ。もちろんカントリー・テイスト溢れたような明るいサウンドとは程遠いクールな音です。でも決して地味な印象はないし、なかなかカッコイイとも思うんですけどね。
 

 とにかくSSW名盤10選にも思わず選んでしまいそうなくらいに大好きなアルバムです。ようやくCD化もされたんでAMAZONあたりでポチッといっちゃってください。全てのSSWファンには強烈にオススメいたします。


 かなり久々に本家の「OTO NO PAGE」を更新しました。5枚追加しましたがマイナーなのばかりでスイマセン。お暇な方は覗いていってください。