addsomemusic2006-06-11



 今日もニルソンだと思ったでしょ。残念でした(笑)。


 ただいまのBGMはBOB HARDYの『DREAMER OF SONGS』なり。1976年のアルバムかな?メチャクチャ大好きなアルバムです。全編彼のギターの弾き語り(12弦かな?)に若干のサポートがある程度。だから終始アコギの響きと彼の歌のみというもの。シンプルなサウンドなんだけど、これが結構カッコイイんだ。アコギの弾き語りということで、いわゆるフォークなんだろうけど、あんまり田舎臭さが感じられなくってクールに研ぎ澄まされたような印象。これは、このアルバムがミネソタのSOUND 80で録音されたという事実と全く無関係ではないと思います。ミネソタのフォーク〜SSWのアーティストにはこういった冬の厳しさに耐えぬくような力強さそ、そして時には春を迎える優しさが同居してるんですよね。カナダのSSW達にも似た感覚のアーティストが多いですよね。これがねぇ、もう最高にシビレちゃいます!


 数曲を除いてほとんどが彼自身による楽曲。これが地味ながらレベルが高いです。美メロであったりキャッチーな感じではなく雰囲気としてはもっとアシッド寄りだと思いますが、難解ではない。自主フォーク系のアルバムでは時折聴くことができるようなスピリチュアルな響きを携えていると思います。シンプルな構成の曲ばかりだけどじゅうぶん心地よいメロの曲ばかりだと思います。


 1曲目の「TELL YOU THE TRUTH」からして最高です。これはANDY ROBINSONの曲なんだけど、ここでのギターのカッコイイこと。アコギのアンサンブルが強力に訴えかけてきます。クールに研ぎ澄まされたグルーヴに飲み込まれてしまいますね。グッと落ち着いた「WHERE WERE YOU」も歌と共にアコギも一緒に歌っています。全編を通してカッティングよりもフィンガーピッキングを多様しているんで本当にギターが歌ってるんですよ。1曲目が冬の厳しさなら「WAKE UP SUSSHINE」は春の木漏れ日に優しさを見出したような曲かな。名曲です。優しく語り掛けるような「REMENBER THE WIND AND THE RAIN」も味わい深いなぁ。アルバム・タイトル曲「DREAMER OF SONGS」もシンプルながら心地よさ抜群のメロディにうっとりします。ラストの「HEADIN' EAST」は単純に美しいと思いました。この曲にはアコギだけでなく味付け程度のシンセの音が入ってます。


 とにかく良いアルバムです。7月には遂にJEFF HARRINGTONがCD化されるし、今年はミネソタが注目される年になるかも???(笑)