addsomemusic2006-06-25



 このSSWの裏名盤のコーナーなんだけど、SSWと謳ってる割にはいわゆるフォークなアルバムが多い(笑)。まぁ自作自演すればSSWなわけだから細かいツッコミは止めておこう。今回はフォークではなく明らかにSSWといっていいようなサウンドのアルバムを。SAM SIGNAOFFの1972年にリリースされた『SAM SIGNAOFF』なんてどうでしょ。セルフ・タイトルになってますが、これは2nd。1stもかなり良いですが、内容はこちらの2ndのほうが圧倒的に良いです。


 このアルバムを「SSWの裏名盤」として取り上げるには抵抗感があるなぁ。だってこれ「裏」じゃないでしょ。音作りもしっかりしてるし、内容だって素晴らしい。SSWの名盤の1枚だと思います。こんなに良いアルバムが『シンガーソングライター名盤700』本に掲載されていないのが不思議でしょうがない。


 ジャケに映る冴えない男なんだけど、ボーカルはやや甘めで悪くないです。しっかりとしたバッキングやストリングスを含めて聴きやすく、また聴きごたえもある。もちろんアコギの音もポイントを抑えてて、私のようなアコギ好きにもばっちりアピールしてますしね。MARK JAMESやBARRY MANNのアルバムのような雰囲気を醸し出しています。


 MARK JAMESとBARRY MANNの名前を引き合いに出しましたが、実際に彼らの楽曲をカバーしています。MARK JAMESの「IT'S A LONG WAY TO HEAVEN」とNARRY MANNの「TOO MANY MONDAYS」なんだけど、なかなかの好カバーで思わずニンマリですね。この2曲以外はみんなSAM SIGNAOFFによるオリジナルで、どの曲もレベルは高いです。


 結構安く買えるアルバムなんで、見かけたらぜひ!