addsomemusic2006-08-13



 さて何にしようかな〜なんてレコ棚をゴソゴソ。思わず取り出したのがVINCENTの『WILD STRAWBERRIES』でしたので今回はこのアルバムを(笑)。ただ困ったことにVINCENTの情報を全く持ち合わせていない・・・まぁこれはいつものことか。マイナーなアーティストは周辺情報が皆無なんで、他所の情報をパクってばかりの私にはキビシイところなんですよね(爆)。


 レーベルにはVINSENT CONTREAS JR. とあるので、これが彼のフルネームなんでしょう。もちろん全曲彼自身の手による楽曲ばかりです。演奏はVINCENT自身によるアコギ以外に、ギター、ベース、キーボード、ドラムがしっかりと脇を固めているんで、弾き語りのフォークとかでなく的確なバンド・サウンドといったところ。ボーカルを引き立てる演奏はいかにもSSW的。1976年にリリースでマイナー・プレスものだと思いますが内容は悪くない。全体に彼のボーカルがやや陰りを感じさせるんですよね。どれもカラッとしていないんだけど、アシッドのような暗さも無い。


 オープニングはコンガが効果的に鳴り響くグルーヴ・チューンな「WILD STRAWBERRIES」。スローな出だしから一転アップテンポになったりして個人的にはこれがベストトラック。陰りを見せるようなスローな「MAYBE」、なんとも可愛らしいアレンジが印象的な「I CAME HOME BLUE」、アコギ(マンドリン?)のソロが素敵な「I'VE SEEN LOVE」、ハーモニカのイントロが最高な「LOVE LESSIN #1」、哀愁を感じさせるハーモニカやストリングス(シンセ)が絡む「TAKE MY HAND BABE」、ラストのロック・ナンバー「IN A DREAM」ではギター・ソロが熱い・・・どれも決してズバ抜けた楽曲ではない。でもなんだか不思議と切なさを感じさせるのは彼の作り出すメロディのせいなのか?こんなアルバムには時折手が伸びるんです。全体的にしっかりとしたサウンドなんで聴き易いと思います。