addsomemusic2006-10-14



 う〜ん忙しい。まともに音楽を聴くヒマもない状況に陥っていますが、週末くらいはなんとかね。疲れを癒してくれる素敵なSSWを紹介します。


 CRAIG ASPの『TAKIN' TIME』なんてどうでしょ。これ最近ゲットしてかなりお気に入りの1枚なんです。今年収穫したレコの中でも個人的には上位に位置するくらいの内容だと思ってます。1980年のミネソタの自主盤だと思います。白地のジャケに印刷された紙が貼り付けられているという体裁にかなりのマイナー度を感じさせます。モノクロの写真にこのチープな作り・・・思わず手を出してしまい、期待半分で聴いたらその素晴らしさにノックアウトでした。


 ジャケには一応 with THE NEW RODEO BAND とあるんですが、CRAIG ASPのソロ・アルバムといった捕らえ方で間違いないと思います。THE NEW RODEO BANDはその名前のようにカントリー系のバンドのようです。アコギ中心ながらスティールやバンジョーの音も聴かれますしね。確かにこのアルバムではカントリーやカントリー・ロックといったサウンドが基調となってるのかもしれませんが、どちらかといえばフォーキー系SSWといったほうがしっくりきます。もちろんカントリー調の肌触りは感じられますが、陽気なサウンドではなく和み系といったほうが近いと思います。かなり録音がチープなんで全体的にモコモコした音質。でもこれがなんだか自主盤度を高めていて、マイナーなフォーク・サイケ好きにもウケるかも(笑)。


 SSWの裏名盤として取り上げてますが、オリジナルは共作を含めて半数ほどです。そのどれもが優しい肌触りの曲ばかり。THE NEW RODEO BANDのシンプルなバッキングとハーモニーがなんとも素敵です。基本的に線の細いボーカルなんですが、なんとも言えない和み系の歌声が心地よさ抜群です。カバー曲ではオープニングを飾る「SPRIT OF A WOMAN」が白眉でしょう。クレイグ・フラーとエリック・カズによる共作でもちろんAMERICAN FLYERの名曲。こういった曲を取り上げるセンスが大好きです。