addsomemusic2006-10-20



 このジャケってどうなのよ?・・・こんなジャケで手が出る人ってのは熱心なクリスチャンか変わり者くらいなもんでしょう。私はクリスチャンではないんで必然的に後者というわけですね(笑)。ただいまのBGMはJON POLCEの『YOUR LOVE IS CHANGING THE WORLD』。1978年のリリースで、ジャケやタイトルからも分かるようにクリスチャン系のアルバムです。裏ジャケに載ってるJON POLCEの小さな写真を見ると「キリストかよっ!」って思わずツッコミをいれたくなります(笑)。


 情けなさ120%のジャケなんだけど内容のほうは?と聴かれると案外捨てたものではない。というか個人的には結構繰り返し聴いてる1枚だったりしてます。彼のアコギの弾き語りを中心としたローナー・フォークといった趣き。もちろん歌詞には「ジーザス」とか「ハレルヤ」とかバンバン出てきますがメロディは普通のフォークなんで全然気になりません。曲にはややアシッド気味の曲もあり、フォーク・サイケ系や自主フォークを追いかけてる方には結構ヒットだと思います。まぁ全体的に暗いということです(笑)。「SONG OF SALVATION」「REJOICE」なんて曲はまさにそんな感じの素晴らしいフォーキー・ソングでグッときます。しかしA面ラストの「YOUR LOVE IS CHANGING THE WORLD」はクリスチャン・コーラスものでちょっとキツイかな。この曲以外はみんなシンプルな曲ばかりです。


 B面のトップを飾る「COME TO ME」も同様にシンプルな弾き語りフォーク。とても地味な曲なんだけど、これが思い切り個人的なツボにハマるベスト・トラックで、これ1曲のためにこのアルバムを繰り返し聴いてるのかもしれません。説明できるほど文才がないんで申し訳ないけどこれが本当に良い曲なんですよ。続く「SILVER NOR GOLD」は9分を超える長尺な曲。シンプルな弾き語り曲で9分超えはちょっと退屈かな。語りの部分とかあって個人的には「語り」とか苦手なもんで。ラストの「ISAIAH 43」は更に暗めなフォーク。これもまた良い。


 全てが良い曲というわけでもないし、ほとんどの曲が地味なフォーク。でもこーゆーのってハマるんだよなぁ(笑)。フォーク好きにはオススメの1枚です。


 今回、困ったのが裏ジャケにある曲名が読めなかったこと(笑)。マイナーなものに多い完全手書きなんだもん。字がヘタなのか達筆なのかよく分かりませんが英語が全然ダメな私には解読するのが大変でしたよ。「ISAIAH」なんて単語は私の奥さんがクリスチャンだから読めたようなもんでした(笑)。