addsomemusic2006-10-22



 本日購入の今月リリースされたHAPPY & ARTIE TRAUMの『LIVE RECORDINGS 1970'S-1980'S』を聴いて衝撃を受けています。これはスゴイよ。70年代ウッドストックサウンドの雄ともいえるHAPPY & ARTIE TRAUM。THE BANDとともにウッドストックサウンドの礎を築いた兄弟だと個人的には思っていますし、彼らが70年代に残した3枚のアルバムは永遠のフェイバリット・アルバムだし、フォーク・セッション・アルバムでもあるMUD ACRESのアルバムにも同様の素晴らしさを感じています。


 まさに発掘音源。彼らの全盛期ともいえる70年代〜80年代にかけてのライブ音源を1枚にパッケージしたもんだから堪らない。ウルトラ名盤な1stと2ndの収録曲が生々しいライブで聴けるのも嬉しいし、それにこのアルバムで初めて聴くことができる曲も多く感動と興奮の坩堝と化しています。全てのウッドストックサウンド〜フォーク好きには必聴ですのですぐにゲットしてください。


 16曲のライブ音源にボーナストラックとして2005年に録音された最新スタジオ録音曲が3曲加えられてるのが嬉しいですね。何はともあれやはり往年のライブ音源でしょう。基本は二人によるアコギと歌のみというシンプルなもの。それに親友でもあるエリック・カズが6曲でピアノやハーモニカで参加しています。エリック・カズとアーティ・トラウムはBEARというバンドを一緒に組んでいましたね(これも名盤!)。2人か3人だけによるシンプルな演奏の数々。だけど彼らの巧みなアコギのアンサンブルがまるでフル・バンドでの演奏のように聴かせてくれます。素晴らしい!そしてオリジナルやカバー曲の素晴らしいこと。ルーツ・サウンドを前面に出したアメリカの奥深さを否応なく感じさせてくれます。


 もちろん全曲いいんだけど、個人的に気になったものを。驚いたのは彼らの2nd『DOUBLE BACK』のアウト・テイクで「DOUBLE BACK」というアルバム・タイトル曲が存在していたこと。なんでボツになったのかよく分からないくらいの良い曲じゃないの。ジャジーな「EARL'S CRAB SHACK」は今回の収録曲の中でもハイライトの1曲だと思います。ディランの「BUCKETS OF RAIN」「WHEN I PAINT MY MASTERPIECE」のカバーも素晴らしい。特に後者は弾き語りながら決してTHE BANDのバージョンの劣るようなものではないくらいに素晴らしい歌だと思います。名曲のなせる業なんでしょうかね。


 11月に来日するんですよね。1番近いところで大阪か〜。行きたいけど忙しいんだよなぁ・・・。行かれる方は詳細聞かせて下さいね。


未発表ライヴ集: LIVE RECORDINGS 1970's-1980's [Live]

未発表ライヴ集: LIVE RECORDINGS 1970's-1980's [Live]