addsomemusic2006-11-03



 この裏名盤シリーズは70年代のSSW〜FOLKを中心に取り上げてるんだけど、たまには90年代のものでも。といってもJOHN PARKER COMPTONなんだけどね。JOHN PARKER COMPTON・・・そうジョン・コンプトン名義で激レアだった『TO LUNA』も既にCD化されたし、APPALOOSA時代の唯一のアルバムもCD化された。なんと未発表ライブ集までもCDで買える昨今。なぜにCOMPTON & BATTEAUの『IN CALIFORNIA』がCD化されないのか理解に苦しむけど、まぁこれも近いうちにCD化されるのでは?なんて勝手に思っちゃってますがどうなんでしょ?


 JOHN PARKER COMPTONは70年代に先に書いたアルバムをリリース後は名前を見かけない。ほとんど音楽業界から足を洗っていたのか、それとも地道に活動していたのかは知らないけどね。70年代に活躍していた多くのSSW達が不遇の80年代の沈黙を経て90年代に突如活動を再開するという話しはよくあります。たぶんJOHN PARKER COMPTONも同様な道を歩んだのでは?と勝手に思ってますが。そして彼の復帰作(と思われる)の『MOTHER OF MERCY』が本当に素晴らしい。1995年の録音。当時ちゃんとCDで出てたんでしょうか?ほとんど自身による自主盤に近いものだと思います。そして何よりその内容の素晴らしさに驚愕いたします。


 まさに裏名盤ともいえる1973年の『TO LUNA』はアーシーなウッドストックサウンドといった趣き。それに対してこの『MOTHER OF MERCY』はもっとSSW寄りの仕上がりになっているんで、普通のSSW好きにはこのアルバムのほうが絶対にしっくりくると思います。曲の良さが際立ってるし、20年近くの年月を経て刻み込まれた彼の歌声は全然年をとっていなくてじゅうぶんに若々しいものです。いい具合に「枯れてきた」という感じで、この要素はSSWには重要なキーワードだと思いますよ。


 クレジットを見るとギターにBOB McCARTHYの名前があるのが嬉しいですね。彼の『ADVICE & COMPANY』はアコギ好きには必聴の名盤です。これもいつか裏名盤で取り上げなくちゃね!JOHN PARKER COMPTONもBOB McCARTHYもいまだに現役で活動しているようですよ。そういえばBOB McCARTHYのオフィシャル・サイトにこの私のブログがリンクされてるのを発見したときは思わず笑ってしまった。まぁリンク・フリーですから勝手にどうぞ(笑)。


 しっかりとバッキングされていて、彼の歌をうまく際立たせています。捨て曲なしの11曲が並ぶんですが、やはり「YOUR RING」「CHRISSY」といったスローな曲が個人的には最高です。哀愁感じまくりで胸が締め付けられそうになります。


 自分の耳で確かめてください。試聴できます。


 http://cdbaby.com/cd/jpcompton2


トゥ・ルーナ(紙ジャケット仕様)

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