ここ最近ゲットしてお気に入りになったRANDY SPENCERの1981年にリリースされた『YOUR SHOT'S NO BETTER THAN YOUR AIM』でも。今でも現役で活動している彼のたぶん1stだと思います。地味なイラストのジャケからみるとマイナー・プレスものだと思います。ジャケのイメージではシンプルなフォーク系を想像させますが、フォーク・ロック〜カントリー・ロックな要素を中心にバラエティの富んでいて軽快な曲が揃ったSSWアルバムで、音作りもしっかりとしてるし、かなり聴きやすく、そして素晴らしいアルバムだと思います。


 彼のHPを見るとこのアルバムに収録されている「BLACK FILES」はナンバー・ワン・ヒット曲なんだそう。ホントかよ?たぶNローカル・ヒットなんでしょうが、アメリカ北東部あたりでは割と知られた名前なのかもしれません。そのくせAMGで検索しても引っかからなかったけど(笑)。


 全曲彼のオリジナルで1976年から1981年までに書き溜められた曲のようです。フォーク〜カントリー・ロックな要素の楽曲が多く、彼のボーカルとともに女性ボーカル(MAUDIE WALL)がほとんどの曲で大きく使われています。タイプは違えど、ほとんどグラム・パーソンズ&エミルー・ハリス状態(笑)。とにかく女性ボーカルによるハーモニーやコーラスがデュオのように前面に出てるんでフォーキー・スタイルでもパンチが効いた印象を受けますね。


 1曲目の「SEASONS OF NEW ENGLAND」が白眉。アコギを爪弾くしっとりとしたオープニングと彼の優しい歌声。前半は弾き語りで後半にはバックの演奏と共にMAUDIE WALLのボーカルが絡んできます。こんなパターン好きなんですよね(笑)。グッドタイミーな「FALLING IN LOVE AGAIN」やちょっとレゲエ調の「CABIN FEVER」、まるでダン・ヒックスなスウィングしてる「MIRACLE MILE」、ブギー・スタイルの「BAD BUISINESS」などどれも素敵な仕上がりで楽しめます。とりあえずオススメ。


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