addsomemusic2007-01-03



 新年一発目の「裏名盤」は実は昨年から決めていたんですよね。そんなわけで、ただいまのBGMはBILL CAMPLINの『JANUARY』なり。1973年リリースの1stで、BILL CAMPLINはこの「裏名盤」2回目の登場になります。アルバム・タイトルが「JANUARY」というだけで選んでるわけなんですが、そんな安易な選択だけではない素晴らしい内容だということはハッキリと書いておきます(笑)。


 シンプルなジャケからはフォーク色が漂っていますが、しっかりとしたSSWアルバム。全7曲と収録曲は少なく長尺な曲もありますが退屈させずにしっかりと聴かせてくれます。彼の伸びやかなボーカルが素晴らしい。ジャケに詳細なクレジットがないんでよく分からないんだけど、これもミネソタのSOUND 80で録音されたものなのかな??2ndや3rdがそうなんでなんとなくなんですが。このアルバムってインナーでも付いていたのかな?


 もちろん全曲が彼自身によるオリジナル。なんといっても1曲目の「ROCK / FRIEND」が最高ですね。イントロのハーモニカだけで鳥肌ですから(笑)。英語が全然分からないんで詩の内容は全く分かりませんが、このタイトルを見ると彼が在籍していたWOODBINEによる1971年の『ROOTS』という素晴らしいアルバムが脳裏を過ぎります。バンドを離れソロとして初めてのアルバムの冒頭の曲ですからねぇ。深読みしすぎかな。続く「JANUARY GUITAR」の淡々としながらも美しさが滲み出るようなフォーキー・ソングもまた素晴らしい。スティールの音色が素敵な「AIN'T IT SOMETHIN'」も彼のボーカルが優しく、そして力強く響く染みる曲だと思います。


 ちょっとBILL CAMPLINを検索してみたら、いまだ現役で活動しているようです。2003年にはボブ・ディランのカバー・アルバムなんてのもリリースしてる(たぶん自主制作)。これはちょっと聴いてみたいなぁ。


http://cdbaby.com/cd/billcamplin
http://cdbaby.com/cd/billydoet