ADD SOME MUSIC の70年代
巡回ブログで早くも「70年代のロック・アルバム」なる企画が持ち上がってました。当然、レココレ次号の企画が待ちきれなくてアップされてるんでしょう。ここでも60年代の25枚を取り上げ済みですが、70年代となると簡単にはいきません。
だって普段聴いてる音楽の95％くらは70年代アメリカの音なんですよ。そこで70年代の25枚を選ぼうとなると、私自身のオールタイム・ベスト25に自動的になってしまいます。とてもじゃないけど選びきれないかも・・・と思ってます。
でも、そんな中で強引にでも選んでしまうのが面白いわけで、レココレ発売前に早々にピックアップしておきます。まぁ明日から仕事が忙しくて更新もまた間が開いてしまいそうですしね。それに自分が選んだ25枚のうち何枚レココレで選ばれるのかが楽しみですしね。
前回の60年代同様に世間的評価ではなく自分の愛聴盤を中心に。ただ私の場合、かなり奥が深くなりそうなんで、一応CD化されてるもの（廃盤もあるかも）でまとめてみました。
1 ALZO / ALZO
オリジナルはジャケ違いで『LOOKING FOR YOU』というタイトルでした。個人的には5本の指に入るくらいの愛聴盤。SSWとラテン・フレイバーの見事なまでの融合。アコースティック・グルーヴの大傑作。
2 AZTEC TWO-STEP / AZTEC TWO-STEP
これも軽快なアコギのカッティングにクラクラきます。アップテンポからスローまで捨て曲なしの名曲揃い。CDは廃盤状態が続いてるのが残念でしょうがない。
3 THE BEACH BOYS / SUNFLOWER
70年代のビーチ・ボーイズというより、彼らの全キャリアの中で1番好きなアルバム。ブログ名を見たら分かるでしょ（笑）。ここではブライアンだけでなく、バンドとしてのビーチ・ボーイズの姿が最良の形に納められています。
4 BOB DYLAN & THE BAND / THE BASEMENT TAPES
70年代のディランはずっと昔から『血の轍』だと心に決めていたのに・・・ザ・バンドとのセッション・アルバム。録音は60年代だけど陽の目を見たのが76年ということで。全てのアメリカン・ルーツ・ロック好きに捧げます。
5 BOBBY CHARLES / BOBBY CHARLES
私にとって70年代ロックといえばウッドストック・サウンドのことを指します（笑）。ザ・バンドの2ndと双璧ともいえる大名盤。全曲名曲だけど、やはり「SMALL TOWN TALK」は心に染みますね。
6 CAROLE KING / TAPESTRY
今でこそマイナーなSSWを聴き漁ってますが、SSW好きになる原点となったアルバム。60年代のキャロル・キングも大好きですが、やはりこのアルバムの素晴らしさには永遠のエヴァーグリーンを感じます。
7 CROSBY, STILLS, NUSH & YOUNG / DEJA VU
高校生の時にFMから流れた「TEACH YOUR CHILDREN」の衝撃はいまも忘れません。だけどここでの主役はやはりスティルスの曲でしょうね。前作しかり。スティルスのアルバムとしてはその2枚とマナサスは一生手放せない。あれソロがないぞ（笑）。
8 DARLING & STREET / THE POSSIBLE DREAM
ヴァンガードが残した70年代最高のフォーキー・アルバム。全曲ポップ＆フォーキーでとてもキュートに感じます。ソフトロック好きにも受けるフォーク・アルバムなのかもしれない。エリック・ダーリンは60年代に活躍し素晴らしいソロもあります。
9 EAGLES / ON THE BORDER
イーグルスでは初期3枚が甲乙付けがたいくらい好きなんですが、その中ではやはりこの3枚目かな。私が70年代アメリカン・ロックに抱くイメージそのままのサウンド。名曲揃い。難点はジャケが情けないことか（笑）。
10 ERIC JUSTIN KAZ / IF YOU'RE LONELY
一昔前はSSWの裏名盤。名盤探検隊の復刻で表名盤に躍り出た代表格。そうなって当然の素晴らしさなのは保障付。全体的にソウルフルな感触が彼の特徴か。「CRUEL WIND」には泣ける。
11 HAPPY & ARTIE TRAUM / DOUBLE-BACK
ウッドストック・フォークの最高傑作。彼らのアルバムに駄作なし。60年代の25枚を選んだときに彼らの1stを思い切り忘れてた私って・・・。それほど後悔してしまうくらい最初の2枚の素晴らしさといったら！
12 HERON / HERON
これだけ英国モノ。でもこれは全音楽好き必聴の素晴らしきフォーク・ロック・サウンド。野外録音のためか鳥のさえずりまで聴こえるが、それがまた彼らの音楽にピッタリ。2ndも同様のタイプながら、この1stには遠く及ばない（個人的な好みです）。
13 JOHN SEBASTIAN / TARZANA KID
私のブログに何度となく書いてきましたが、まさに最愛のアルバムの1枚。「あなたの好きな音楽は？」と聴かれたら「ターザナ・キッドのような音です」と答えるでしょう。全てのSSW好きには聴いて欲しい。グッドタイム・ミュージック！
14 JOHN SIMON / JOHN SIMON'S ALBUM
初めて聴いた時は別の意味で衝撃的だった。なんなんだこのヘロヘロのボーカルは？でも聴けば聴くほど味がでるスルメ盤。ウッドストック・サウンドの代表的アルバムの1枚。高校生の時に馴染みのレコ屋の店長が貸してくれたのを今でも思い出します。
15 JUDEE SILL / HEART FOOD
エリック・カズと並んでCD化で再評価されたSSWのひとり。壮絶な人生とは裏腹にどこまでも美しい楽曲が並びます。1stも甲乙付けがたい超名盤で、あとは個人の好みの問題。癒されたい方にオススメ。
16 KAREN BETH / NEW MOON RISING
え〜と、これはCD化されてないですね（笑）。でも私がカレン・ベスに直接頼み込んでCDR化してもらいました。一時期、彼女のHPでそのCDRも売ってたんでOKかと（笑）。ウッドストックが生んだ奇跡の1枚。
17 KENNY VANCE / VANCE 32
元J＆アメリカンズのメンバー。永遠のストリート・シンフォニー。70年代ドゥワップの最良の形が納められた名盤中の名盤。「LOOKING FOR AN ECHO」には胸が締め付けられます。
18 LAMBERT & NUTTYCOMBE / AT HOME
自宅で録音されたまさにアットホームなフォーキー・アルバム。やや陰りのあるメロディは一般ウケしないかもしれないがCD化されて多くの方が聞き惚れてくれました。「MR. BOJANGLES」のカバーは秀逸。
19 LAZARUS / LAZARUS
すいません。これは全くCD化されてないです。でもこれだけは欠かせません。最愛のアルバムのひとつ。これほど胸を締付けるアルバムを他には知りません。あくまで個人的な好みですが、究極の1枚だと思っています。ウルトラ名盤。早くCD化してください！！！
20 LITTLE FEAT / WAITING FOR COLUMBUS
高校生の頃はザ・バンドとリトル・フィートが私のアイドルでした（笑）。『ディキシー・チキン』でもいいんですが、「ウィリン」の最高のバージョンを収録したこのライブ盤を。これぞアメリカ！
21 MARK HENLEY / RIVERSONG
マイナー・フォーキー・アルバムとして、その筋の方々には有名でしたが、CD化され一気に全国区に（笑）。この手のアルバムとしては奇跡ともいえる出来栄え。いつ聴いても染みます。
22 MILKWOOD / MILKWOOD
いわゆるCSNフォロワーとしては最も好きなバンド。CSNを更に上品にしたような音で名曲揃い。今年、韓国盤としてCD化されました（買ってない・・・）。とにかく聴いてほしい1枚ですね。後にカーズを結成するメンバーが在籍（音はカーズと全く違いますよ）。
23 RY COODER / INTO THE PURPLE VALLEY
70年代のライ・クーダーはどれも捨てがたい。だけど私の場合は昔からコレ。音楽同様に全てがビンテージに決めたなんとも粋なアルバム。ライのギターはもちろんのこと、彼のボーカルがまた好きなんですよね。
24 TOM WAITS / CLOSING TIME
この暗さが好き（笑）。彼のしゃがれ声とピアノの音が「夜」を演出してくれています。全曲素晴らしいし、イーグルスでお馴染みの「OL'55」がまた染みるんだ。ゆっくりと酒でも飲みながら聴きたい1枚。
25 UNCLE WALT'S BAND / UNCLE WALT'S BAND
え〜と・・・これもCD化されてないかな（笑）。でも収録曲の多くが彼らの編集盤CDで聴けるんでOKかと。とにかくアコースティック・スウィングと呼ばれてる音で1番好きなアルバム。かなりフォーキーな音なんだけど小粋にスウィングしてるんですよね。
もう最初からアナログは見ずにCDラックだけを眺めて作りました。一部例外もありますが、まぁこんなもんかな？でもやはり25枚は少なすぎる・・・結局は定番アイテムを多く選んじゃったかな？というかウッドストック系の音がやたら多くなってしまったような気が（笑）。でも好きなんだからしょうがないよねぇ・・・。明日選ぶとまた違う25枚になってると思います（笑）。
ただいまヤフオク出品中。まだ出す予定です。
