addsomemusic2007-05-09



 あれ?裏名盤もなんだか久しぶりかな?まぁ別に避けていたわけではないんですが、なんとなくね。ほぼ毎日のようにSSWやフォーク系は聴いてるんですけどね。


 ただいまのBGMはFOLEY & KAVANAUGHの『WAYS TO GET THROUGH』なり。1973年リリースのアリゾナの自主フォークの名盤。その筋の方々には名盤として認知されているんですが、普通は誰も知らないマイナーなアルバム。だいたい「その筋」ってなんだよ・・・って感じですが、普通の音楽好きが思ってる以上に私のようなマイナーな音楽好きは世間には多いということです。それでも英国マニアほどじゃないけどね(笑)。


 なんと2枚組のボリュームで、シンプルながらピュアな歌の数々を届けてくれます。基本はJOHN FOLEYとJOHN KAVANAUGHによるアコギとボーカル。それにサポートでJACK RENARDがギターとベースを担当しています。アルバムを通してこの3人によるシンプルな演奏で何曲かでピアノも弾いたりしている。その他、数曲でゲストが参加してますが、音楽的に大きな変化はありませんが、曲によってはサイケ度が増してますね。特に2枚目のほうがサイケ度が高いです。


 とにかく全曲二人によるオリジナルがレベルが高い。お世辞にもキャッチーでポップな曲なんてまったくないんですが、淡々としていながら聴けば聴くほど染みてくるようなメロディの数々にグッときます。基本はフォーキー・デュオ。門外漢なら全曲同じに聴こえるような世界かもしれませんが、ここで聴くことができる「歌」のストレートな美しさは自主フォークならではの感覚なのかもしれません。ただ、やはり2枚組というのはいささか長いなと思いますけどね。曲を厳選して1枚ものにすると最高の名盤になったと思います。まぁもちろん2枚組でも名盤なんですが(笑)。


 高架下に佇む二人の姿を収めたジャケも素晴らしい。実は結構なレア盤なんですが、これをシールドでゲットしたのが私のプチ自慢だったりしています(笑)。