addsomemusic2007-05-11



 ただいまのBGMは上田正樹と有山淳司の『ぼちぼちいこか』なり。1975年のリリースで個人的には死ぬほど大好きなアルバムだったりしています。上田正樹というと「悲しい色やね」のイメージがいまだにあるんだろうか?そのイメージでこのアルバムに手を出すと間違いなく、ひっくり返るんでご注意を(笑)。


 当時、上田正樹サウス・トゥ・サウスという最高にファンキーでイカしたバンドに在籍していて、そのメンバーでもあった有山淳司と作ったアルバムがこの『ぼちぼちいこか』。ここで聴ける音楽はまさにラグタイム・ブルースといったところ。アコギやピアノを中心とした音作りでなんともグッドタイミーなサウンドに和みます。でも一筋縄でいかないのは、関西弁で歌われてるからかな(笑)。


 「歌詞」がなんともリアルなんですよね。リアルというか、生活に密着しているというか(笑)。自身の身近な出来事をそのまま関西弁で歌ってくれています。上田正樹のボーカルの素晴らしさはもちろん、有山淳司のなんともホノボノとした歌声もなんとも味わいがあります。


 捨て曲なしの名曲揃いだと個人的思ってます。何度聴いても笑ってしまいそうなのは「とったらあかん」や「俺の借金全部でなんぼや」あたりでしょうか。「俺の借金全部でなんぼや」で歌われる借金を計算してたんですが途中で断念した記憶があります(笑)。「買物にでも行きまへんか」では金子マリがボーカルで参加。


 いかにも大阪なジャケも含めて最高に好きなアルバムです。別に関西人でもないですが、このアルバムで関西弁によるラグタイム・ブルースを聴くとなんだか「懐かしさ」みたいなものを感じてしまうのは私だけ?