addsomemusic2007-06-07



 ただいまのBGMはJORDAN & ANDERSONの『EDGES OF LOVE』なり。1974年リリースのマイナー・プレスものだと思われます。なんとも薄暗いジャケがそそられまうよね。これがまた素晴らしい内容で即死間違いナシです(笑)。


 JORDAN & ANDERSONの二人によるアコギとボーカルが中心にベース、キーボード、パーカッションが控えめにバックアップしています。曲によってはそれにフルートやトランペットも絡んでくるんですが、これらもあまり前面に出てこず、あくまで二人の歌とアコギにささやかに華を添えているといった程度。そんなわけだから素直に彼らの歌が耳に届くんですよ。けってして上手い歌い手というわけではないんですが、こんなマイナーなフォーキー系のアルバムでは「上手い」というよりは「優しさ」や「温かみ」が伝わってくるようなボーカルのほうが印象が良いんですよね。まさにこのアルバムもそんな優しさに溢れた素直なボーカルが聴けます。


 もちろん全曲が二人によるオリジナル。どれもシンプルで派手さはないんだけど良い曲ばかりなんですよ。暗いフォークというよりも、軽くポップな肌触りのメロディ・ラインの曲もあって聴きやすいですね。1曲目の「PEOPLE」なんかはそんなタイプの曲。もっとゴージャスな演奏がバックに付けばソフト・ロックと呼ばれそうなメロディですね。そんなシンプルながらキャッチーな魅力溢れる曲や、いかにもなSSWライクなフォーキー・ソングなど、どれも良いんですよ。本当にレベルが高い。まさにグレイトな1枚だと思います。激オススメ。