addsomemusic2007-07-01



 前回のPHIL KEAGGY同様に取り上げよう取り上げよう・・・と思いながら、いつの間にやら107枚目での紹介となってしまったGREG BROWN。ただいまのBGMは1981年リリースの『IOWA WALTZ』。これは彼の3枚目のアルバムかな。1枚目はDICK PINNEY(この方もいつか裏名盤で!)との共作なんですがレアなんで未だ未聴なんですが・・・。


 彼のアルバムは何枚か聴きましたが、やはりこの『IOWA WALTZ』が1番良いデキだと思います。さすがにミネソタのSSWは素晴らしい・・・と思わず言ってしまいたくなる素晴らしさです。なんともゆったりとしていながらスウィングした音に身も心も委ねてしまいそうです。


 全曲彼のオリジナルなんですが、なんとも優しさに満ち溢れていて、曲によってはオールドタイミー雰囲気をプンプンと醸し出していますね。というか、そんなタイプの曲のほうに彼の魅力を感じてしまいますが。オープニングを飾る「THE IOWA WALTZ」のワルツ調の曲がこのアルバムの全体のカラーを決めているような気がします。この心地よさといったらなかなかないでしょ。「MISSISSIPPI SERENADE」なんてオールド・ジャズのカバーのような味わい。アコースティック・スウィング系のファンの方にもこのアルバムが受け入れられているのがよく分かりますね。「COUNTING FEEDCAPS」や「GRAND JUNCTION」とかでも適度なスウィング感が気持ちよく体を横に揺らしてくれるんですよ。バンジョーフィドル、ハーモニカがよく鳴り響いているんですが、強烈に前面に出てこずボーカルを上手くサポートしています。とにかくアルバムを通してフォーキーな肌触りの中にゆったりとスウィングしたようなサウンドが溜まらなく素敵に響き渡っています。


 ちょっとAMAZONを覗いてみたらGREG BROWNのアルバムってしっかりとCD化されてました。素晴らしい!それにしても全然知らなかった(笑)。

Iowa Waltz

Iowa Waltz