addsomemusic2007-09-02



 ミュージックマガジンの特集が「渋谷系」でしたが、結局買ってない。立ち読みすらしてないんで、どんな内容かは定かではないけど、イマイチという話しも他所で見ました。当時、それなりに「渋谷系」と言われてるような音楽を聴いてました。その頃は大学生〜社会人になった頃なんで、どちらかといえば数々のミュージシャン達と同年代だったと思います。ある種の現象にまでなった「渋谷系」がいったいなんだったのかは未だによく分かりませんが、ピチカート・ファイヴフリッパーズ・ギターの音楽以上に彼らがプッシュしたりパクったりした音楽や元ネタのほうに大きな関心が行ったのは、私にとっては功績大でした。それによって当時としてはかなりマニアックな音楽がCD化されましたからねぇ。だってピチカート・ファイブを聴いてなかったらロジャニコなんて知らなかっただろうし、コーネリアスを聴いていなかったら当時アルゾになんて興味を持たなかったでしょうからね。


 今でもフリッパーズ・ギターの最初の2枚やオザケンの最初の2枚、ピチカートの『カップルズ』やオリジナル・ラヴのハラハラのヤツとかクルーエルのコンピは大好きです。そしてフリッパーズ・ギターと並ぶくらい大好きだったのがブリッジ!これらのアルバム達は今でも時折取り出して聴いていたりしています。


 で、久々に取り出してみたのはコーネリアスの『THE FIRST QUESTION AWARD』なり。1994年の1stソロ。当時めちゃくちゃカッコイイと思ってました。で、かなり久々に聴いたんですが、やっぱりカッコイイ(笑)。いろんな音楽を吸収したオトナの耳で聴くと「おいしいとこ取り」だなと(笑)。オマージュでもパクリでもなんでもいいんですよ。内容が良ければ。本人も分かってるだろうし、自己満足とかっこよさを形にしただけのもんですから。デザインからファッションから全てにおいて一貫したトータル性で演出してきた世界。これはピチカート・ファイヴも同じですよね。


 渋谷系が終焉してようやく本来の「音楽」としての評価が出来るのかもしれません。雨後の筍の如く現れた多くの渋谷系サウンドの中でもやはりこのアルバムは残るべきものだと個人的には思います。後は「好み」の問題だけ(笑)。


 当時、コーネリアスTシャツ着てました!