addsomemusic2008-01-14



 ただいまのBGMは佐藤博の『青空』なり。佐藤博っていっても有名なほうじゃなくGWANさんのほうね。そんな説明じゃ分かんないか(笑)。1976年にベルウッドからリリースされた1st(2ndはこの25年後に出た)。これは70年代日本のSSWモノの中ではかなり好きな1枚。なんともいえない温か味の溢れた曲や歌声が心地よいんですよね。素晴らしすぎるグッドタイム・ミュージック。


 シティ・ポップというほど垢抜けてはいないし、フォークといった地味な音ではないです。結構ポップス寄りな音で、彼のお世辞にも上手いとは言えないボーカルに好き嫌いは出るかもしれないけど、いつでも側に置きたい1枚。


 このアルバムは昔から人気盤で、その要因は若き日の坂本龍一が参加してるからでしょうね。半数の曲でピアノやキーボードでの演奏はもちろん編曲もこなしていますから。でも個人的には佐久間順平や村上律が坂本龍一と並んで編曲を担当しているのが嬉しいです。ここらあたりのフォーク畑の人たちが結構好きなもんでね(笑)。もちろん中川五郎友部正人、朝野由彦、松村邦男・・・といった名前がクレジットされてるのも見逃せないなぁ。


 収録された全曲が佐藤博自身による楽曲だけど、その中でも大好きななのは「かま猫のブルース」。佐久間順平による編曲も味があるし、歌詞がまた良いです。フィドルバンジョーが絡んでなかなかゴキゲンなんですよね。


青空

青空