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　なんとなく取り出してきたのはGANDALF THE GREYの1972年にリリースされた『THE GREY WIZARD AM I』なり。なんとなく・・・なんて書いちゃいましたが、内容は素晴らしいです。時折、聴きたくなるんですよねぇ。いわゆるフォーク・サイケ界隈好きの方々には認知されていますが、普通の人には全く無名なフォーク・サイケの名盤。フォーク・サイケといってもここで聴かれるサウンドは普通のフォーク･ロックなんですけどね。

　GANDALF THE GREYはCHRIS WILSONによるキャラです。確か「指輪物語」に出てたんだっけ？いつの時代も人気のモチーフなんでしょう。そんなGANDALF THE GREYに成りすましたCHRIS WILSONによるグレイトな1枚。全曲が彼のオリジナルで、これがかなりレベルが高い。「SSWの裏名盤」で取り上げてもよかったんですが、このファズが効いたギターやバタバタしたドラムなど全体をサイキーな雰囲気が充満してるんですよね。もちろん全体的には素直なフォーク・ロックなサウンドで、SSW的な一面も伺えます。

　とにかく楽曲のレベルは高いです。60年代のフォーク・ロック〜サイケあたりの音がお好きな方には激オススメなアルバム。ただしオリジナルは1000枚プレスということもあり激レア。再発盤やCDにはボートラも収録されてるんでそちらがオススメです。いや〜このボートラがまたスゴイんだ。

　本当にその筋の方々にしか語られることがないアルバムですが、一度聴いてみてほしいです。

Grey Wizard Am I