addsomemusic2008-06-02



 なんとなく取り出して聴いてるもは梶芽衣子の1974年にリリースされた『去れよ、去れよ、悲しみの調べ』というアルバム。なんでまた梶芽衣子なんてツッコミはご遠慮ください。なんとなく・・・ですから。でも良いアルバムです。


 梶芽衣子といえば女優さんとして有名ですよね。その昔は「野良猫ロック」「女囚さそり」といったシリーズものが有名だそうですが見たことないんで知りません。でも多くの映画やドラマなどでよく見かけますね。歌手としても「怨み節」が有名です。これまた未見ですが映画「キル・ビル」でも使われて話題になったそうです。と、これだけでは梶芽衣子といえば、なんとも情念系のスゴミを感じさせる女優であり歌手というイメージが強いですね。


 この『去れよ、去れよ、悲しみの調べ』ではそんな暗いイメージは全くありません。ひとことで言えばソフト・ロック歌謡といったところでしょう。優しく、美しく、可愛らしさも感じさせる梶芽衣子の別の顔がここにはあります。なかにし礼大野克夫かまやつひろし・・といった作家陣も良い曲を書いてるし、シンガーズ・スリーの面々によるハーモニーも素敵です。松任谷正隆が編曲で参加してるのも見逃せませんよね。その松任谷正隆の編曲が光る「不思議ね」なんて可愛すぎ。ある意味、アイドル歌謡の世界に片足突っ込んでますから。


 まさにジャケそのままの「白」のイメージ。70年代のソフト・ロック歌謡的な音がお好きな方はぜひ!本当に良い曲ばかりですよ!


去れよ、去れよ、悲しみの調べ(紙ジャケット)

去れよ、去れよ、悲しみの調べ(紙ジャケット)