addsomemusic2008-10-28



 ウッドストックサウンドは大好きで、一時期そのテの音をかなり集めてました。まぁ今でも好きで時折聴いています。そんなウッドストックサウンド界隈のアルバムでなぜかメチャクチャ好きなのがKAREN BETHの1975年にリリースされた3rd『NEW MOON RISING』なんですよね。彼女は何枚もアルバムをリリースしていますが、やはり最初の3枚が素晴らしい。1stはアシッド寄りのサウンドで、2ndはSSW的なアルバムだった。どういった経緯でこの3rdがベアズヴィル・スタジオで録音され、ウッドストック界隈の人脈が多数集まったアルバムとなったのか知る由もありませんが、とにかく素晴らしいアルバムに仕上がっているということには間違いなく、長らく私の愛聴盤となっています。


 プロデュースはジョン・サイモン。バックにはジョン・ホール、ビル・キース、ジョン・ハートフォード、ハーヴェイ・ブルックス・・・などなど多数の名うての名手達が揃っています。これで食指が動かなかったらこのテの音に縁のない方だということでしょう。


 早々たるバック陣に、彼女のやや鼻にかかったようなボーカルが温か味を感じます。もちろん彼女の書く曲の素晴らしさがあってもことですけどね。決してキャッチーな曲があるわけではないんだけど、ジョン・サイモンの魔法とも思えるアレンジとともに、どの曲もが素晴らしい輝きを放っています。全てのウッドストック好き〜SSW好きに聴いてもらいたい名盤です。


 一時期このアルバムを探していた時に、彼女のサイトにアクセスしてメールを送ったら、ちゃんと返事が来たのが嬉しかったなぁ。以前にメルアド変更のメールが届いた時はなんだか可笑しかった(笑)。