addsomemusic2008-10-29



 ただいまのBGMはWILCOX-SULLIVAN-WILCOXの1973年にリリースされた『AN ALBUM OF ORIGINAL MUSIC』なり。詳細は全然知りません。あまり取り上げられているのを見たことがありませんが、結構な人気盤だと思います。海外のほうが評価が高いのかな?


 名前の通り、3人組で男2女1という編成。アコースティックなサウンドにボーカルというシンプルなフォーキー・サウンド。いわゆるフォーク・サイケと呼ばれているような自主盤の質感なんで、そのテの音が好きな方には堪らないものがあると思います。男性がリードを取る曲が多いですが、それに被さる女性ハーモニーとかいい塩梅です。もちろん女性がリードを取る曲なんか本当に美しいです。


 A面はシンプルなフォーキー・ナンバーが並んでいて、普通に良い曲で素敵な流れですね。B面では8分を超える長尺な曲があったりして3曲と少ないですが、淡々としたアシッド・テイストの儚さを感じさせるナンバーとか、フォーク・サイケ好きにはツボを刺激すると思います。とにかくシンプルながら素敵なナンバーが揃っているんですよ。


 全体的にシンプルで地味な印象ではありますが、聴くほどにその美しさに参ってしまいます。これこそ名盤の名に恥じないようなレベルだと思いますが、決して万人ウケするようなアルバムでもないです。分かる人には分かる・・・といったところでしょうか。個人的には大好きなアルバムです。