addsomemusic2008-11-24



 ただいまのBGMはSTEPHEN STILLS MANASSASの1972年にリリースされた1st『MANASSAS』なり。これ、バンド名が難しいんですが、クレジットではSTEPHEN STILLS MANASSASと表記されてますが、実際はMANASSASというバンドのアルバムという捕らえ方で問題ないでしょう。スティヴン・スティルスのソロ・アルバムの録音中に、フライング・ブリトウ・ブラザーズのクリス・ヒルマンやアル・パーキンスらとともに結成したのがマナサス。7人組の大所帯バンドで当時一番人気や実績があり、バンドのリーダーであるスティルスの名前がバンド名に組み込まれたのも分からないでもないですね。


 2枚組のボリュームで、4面にそれぞれタイトルを付けて、ある種のコンセプト・アルバムという作り。まぁそんなことはあまり関係なしに、素晴らしい曲・歌・演奏が堪能できる「アメリカン・ロック」の最高傑作の1枚だと思います。70年代前半のアメリカン・ロックがもつ最良の部分が見事にパッケージされていると思います。これがダメならアメリカものは聴かないほうがいいです。


 とにかく2枚組というボリュームながら、ダレずに聴きとおせます。個人的には1枚目が必殺のデキなんですが、特に「THE WILDERNESS」と題されたB面が白眉。この面だけカントリー・ロックでまとめられています。これが本当に素晴らしい。この面に関してはクリス・ヒルマン主導で作られたことに間違いはないでしょう。カントリー・ロックの名曲「COLORADO」は必聴にしてベスト・トラックの1曲。というか、全曲名曲・名演揃いのグレイトすぎるアルバムですね。70年代アメリカン・ロックに興味がある方にはまずオススメした1枚です。


マナサス

マナサス