addsomemusic2009-06-30



 ただいまのBGMはROSALIE SORRELSの1973年にリリースされた『WHAT EVER HAPPENED TO THE GIRL THAT WAS』なり。ロザリー・ソレルズは女性には珍しいホーボー・シンガー。フォーク系SSWとして60年代初頭からアルバムをリリースしています。どのアルバムも結構好きなんですが、個人的には今回のアルバムが一番ですね。だって私はウッドストック好きですから(笑)。


 ベアズヴィルで録音され、バックにウッドストック界隈のミュージシャンが多数参加しています。ミッチ・グリーンヒル、エリック・カズ、ハーヴェイ・ブルックスデイヴ・ホランド、アーティ・トラウム、ビル・キース・・・。このメンツで悪かろうハズはないし、これで興味を湧かない人は今までにウッドストックサウンドに縁がなかった人ということ。


 彼女のオリジナルもありますが、カバー曲の解釈が素晴らしい。ポール・ジェレミアの「ELEGANT HOBO」やスティーヴ・ヤングでお馴染みの「ROCK, SALT AND NAILS」(曲はユタ・フィリップ作)などはバツグンの出来栄えです。しかしオリジナルだって負けてないんですよね。「FIRST FALL OF SNOW」は個人的なベスト・トラック。


 ベアズヴィルならではの温か味がありながら、しっかり地に足がついたようなサウンドはまさにウッドストックサウンド。彼女の評価は今でもかなり低いような気がしますが、改めて評価しなおすべきアーティストだと思います。このアルバムもレアではないんだけど、狙って探すと案外見かけないもの。でも韓国のレーベルからCD化されましたので、この機会にぜひ!