addsomemusic2009-09-03



 ただいまのBGMはROGER & WENDYの『ROGER & WENDY』なり。1971年か1972年のリリース。メガ・レア級の自主盤なんですが、アナログで再発されたので喜んで購入いたしました。CD化はされていないのかな?


 ROGER & WENDYは1969年にEUPHORIAのメンバーとしてアルバムをリリースしています。EUPHORIAは男女4人組のフォーク・サイケ・バンドで、解散後には分裂。その片割れはパチェコアレキサンダーとしてアルバムをリリースし、ウッドストック界隈では有名ですね。トム・パチェコは素晴らしいソロ・アルバムもあります。


 どちらかといえば影の薄いほうのROGER & WENDYはフォーク・サイケの道を歩んでいきます。このデュオ・アルバムも自主盤で極少数プレスだと思います。全体に深いエコーがかかっており、オートハープが響き渡ります。WENDYの澄んだ美しいボーカルも素晴らしい。オリジナルが1曲ありますが、他はすべてカバー曲なんですね。


 ディランの「JOHN WESLEY HARDING」「JUST LIKE A WOMAN」やジェリー・ジェフ・ウォーカーの「BO JUNGLES」、ビートルズの「SOMETHING」といった有名曲から、デイヴ・ヴァン・ロンクやトム・パチェコの曲まで取り上げています。選曲を見る限りではオーソドックスなフォーク・アルバムを想像しますが、これがひと癖もふた癖もある独特の世界観に驚きます。


 ROGER & WENDYはこの後、BERMUDA TRIANGLEと名前を変え、素晴らしすぎるフォーク・サイケ・アルバムを残しています。こちらはCD化されていますんで、機会があればぜひ!

 
 試聴 ココ
 

Bermuda Triangle

Bermuda Triangle