addsomemusic2009-09-11



 世間ではビートルズ祭りが続いてるでしょうから、今回もビートルズ関連でも取り上げます。ただいまのBGMは『フロム・リヴァプール・トゥ・トーキョー』というコンピCDなり。これがもう最高のビートルズ・カバー集です。それも日本の60年代の音源を集めた和製カバー集というのに恐れ入ります。数多くビートルズ・カバー集の中でも最強の1枚でしょう。


 時代的にGSあたりの音が中心ですが、オリジナルが発売されて2年以内にリリースされたカバー曲だけを選んだというこだわりで、当時の日本の音楽シーンにおいてビートルズがどういったとらえ方をされていたのかが良く伝わる素晴らしい選曲だと思います。


 収録されたアーティストはスリー・ファンキーズ、クール・キャッツ、ザ・キューピッツ、東京ビートルズ梓みちよ、ほり・まさゆき、ザ・スパイダース、尾藤イサオ内田裕也ジャッキー吉川とブルー・コメッツ、井上宗孝とシャープ・ファイブ、弘田三枝子、ザ・カーナビッツ、ザ・ワイルド・ワンズ、伊東きよ子&ザ・ハプニング・フォー、ザ・スウィング・ウエストズー・ニー・ブー、パワー・ハウス、森山良子。


 確かに今の耳で聴くとかなりズッコケなサウンドも多いんだけど、これがなかなかカッコよかったりするんですよね。収録曲でマニアに有名なのは東京ビートルズ「キャント・バイ・ミー・ラブ」かな。これはもうガレージ・パンクの域です(笑)。デキの良さではやはりスパイダース「恋のアドバイス」やカーナビーツの「サージェント・ペッパーズ」とか光りますね。弘田三枝子の「ペイパーバック・ライター」は最高にイカした1曲です。


 で、個人的ズッコケ・カバーNO.1はカーナビーツの「オブラディ・オブラダ」。日本語によるカバーはいいんだけど、「DESMOND」と「MOLLY」の名前が「太郎」と「花子」になっているのには腰が砕けた(笑)。


 このコンピは第2集もあるので、合わせてどうぞ。


 ↓ ここで試聴もできます。


FROM LIVERPOOL TO TOKYO?

FROM LIVERPOOL TO TOKYO?