addsomemusic2010-02-07



 ときめきジャズ・タイム・・・いや、これは「ときめく」様なタイプのジャズじゃないなぁ。でも「熱く」なれるのには間違いないです。ただいまのBGMはスガダイローの2009年にリリースされた『坂本龍馬の拳銃』なり。スガダイロー初のピアノ・トリオ・アルバム。とにかく最高にカッコイイんですよ。


 スガダイローって誰?って感じでしょうか。渋さ知らズに参加していたピアニスト・・・なんて書いても渋さ知らズが分かんないか(笑)。まぁ知ってる方ならこのアルバムがどんな「音」なのかはある程度は予想できると思います。


 おしゃれで心地よいジャズがお好きな方には全くオススメいたしません。ここで聴けるピアノ・トリオはハッキリいってフリー・ジャズの範疇に入るような音ですから。フリー・ジャズを知らない方にはかなり聴きにくい曲も確かにあります。でも、このカッコよさは、ある程度伝わるんじゃないかなぁ。もう1曲目の「スピーク・ロウ」から一気に引きずり込まれます。ベースは弓弾きだし、ドラムはリズムを刻んでいないし、それにこのスピード感は何??って感じですから。超高速ビバップな「チェロキー」やホンキー・トンクなミンガスの「ベター・ギット・イット・イン・ユア・ソウル」などもう彼の独壇場。確かな技量に裏付けされたオリジナリティに圧倒されます。まさに豪快かつ縦横無尽に駆け巡る迫力とスピード感に溢れたアルバムだと思います。


 オリジナル曲ではアルバム・タイトル曲の「坂本龍馬の拳銃」が1番の聴きどころかな。寺田屋での混乱を表現したそうです。そんな坂本龍馬をあしらったジャケもインパクトがありますが、内容はもうそれ以上のインパクトです。デカイ音で聴きたいアルバム。最近、続編も出たようなんで買わなくっちゃ。


 とりあえず大河で「龍馬伝」をやっているんで取り上げてみました(笑)。



坂本龍馬の拳銃

坂本龍馬の拳銃