addsomemusic2010-05-05



 なんとなく取り出して聴いてるのはTHE ASSOCIATIONの1972年にリリースされた『WATERBEDS IN TRINIDAD!』なり。これが8枚目のアルバムにしてラスト作。アソシエイションといえば初期の「チェリッシュ」や「ウィンディ」のヒットで知られるソフト・ロック・グループ。アルバムとしても『バースディ』といった素晴らしい作品を残しておりただ単にコーラス・グループとして括ってしまうにはあまりにも凄すぎるグループなんですよね。


 やはり初期のイメージが強すぎるせいか、このアルバムの評価はやや低いかな。完璧な作りの『バースディ』に較べあまりにも散漫な作りなのは、収録曲をメンバー達による投票に決めたかららしいですね。しかし散漫というよりバラエティ富んでるといったほうが的確かもしれない。そんなに悪いアルバムじゃないですよ。個人的にはかなり好きなアルバムで、なんといっても選曲がいいからでしょう。聴きどころはラヴィン・スプーンフルの超名曲「ダーリング・ビー・ホーム・スーン」とシティの「スノー・クイーン」あたり。まぁラヴィン・スプーンフル命の私が言っても説得力はないですが、本当に良いカバーです。コーラス・アレンジに心血を注いだと言うだけあって素晴らしいコーラス・ワークが聴け、その他もいい曲が多くため息が出るほど美しいボーカルが堪能できる素晴らしいアルバムです。


ウォーターベッド・イン・トリニダード(紙ジャケット仕様)

ウォーターベッド・イン・トリニダード(紙ジャケット仕様)