addsomemusic2010-05-06



 ただいまのBGMはTHE MAGICIANSの『AN INVITATION TO CRY』なり。これ13曲入りベスト盤CDなんだけど、ベスト盤というより全曲集といったほうが正解かな。1965年から67年にかけてたったの4枚のシングル盤のみをリリースして解散してしまったバンド。グリニッジヴィレッジ発のフォーク・ロック・バンドで、ラヴィン・スプーンフルをもっとガレージ寄りにしたようなサウンド。おまけにメンバーはゲイリー・ボナー、アラン・ゴードン、ジェイク・ジェイコブスらによる4人組。ボナー=ゴードンはソングライター・チームとしてヒット曲を多数残しています。タートルズの「ハッピー・トゥゲザー」あたりが有名ですね。ジェイク・ジェイコブスはこの後、バンキー&ジェイクやファミリー・ジュエルズを結成し素敵なグッドタイム・ミュージックを届けてくれました。このメンツで悪いはずがないですよね。


 ガレージ寄りのフォーク・ロック・バンドなんだけど思いのほか幅広い音楽性が聴きとれます。R&B色が濃いのは間違いなくボナー=ゴードン組の影響でしょうし、グッドタイミー色が濃い楽曲は明らかにジェイコブスによるものでしょうね。全シングル4枚の8曲に未発表曲が5曲の計13曲。デモとか荒々しさがあってめちゃカッコイイです。もう捨て曲なしですね。この時代のフォーク・ロック・バンドやガレージ・バンドはシンプルで本当にカッコイイですね。大好き!


Invitation to Cry

Invitation to Cry