addsomemusic2010-05-30



 音楽は大好きだけどライブにはあまり行くことはないです。まぁ仕事で平日とかは全く無理なんで、たまたま土日にでも行われない限り出かけることはないんですよ。そんな私が久々にライブに行くことが決定しました。まだまだ先なんですが9月に広島で行われるサニーデイ・サービスのライブのチケットを押さえちゃった。ライブが日曜日だったんでね。


 そんなわけで連日サニーデイ・サービスのアルバムを色々と聴いています。洋楽志向、それも70年代の音が大好きな私にとって数少ないリアルタイムで好きな日本のバンドです。解散しちゃいましたが、先月に再結成アルバムもリリースされて再び聴き漁る日々なんですよね。


 インディーズ時代に思い切りマンチェ・フォロワーなCDも出てますが、1995年にリリースされた『若者たち』が実質的に彼らの1stという判断で問題ないと思います。この時、私はもう大人になっちゃってましたが、このアルバム以降、サニーデイのシングルやアルバムが出るたびにトキメキを覚えるように嬉しく買っていましたね。この1stとの出会いは本当に大きかったです。


 馴染みのCDショップの店長が「面白いCDがあるよ。はっぴいえんどみたいだよ。」と言って店頭で流してくれたのがこのサニーデイの『若者たち』でした。「えっ?これって新譜なの?」って驚きつつも、喜んで購入して帰ったのを覚えています。


 後に完成度の高いアルバムを連発するサニーデイのアルバムとしてはかなり「青い」アルバムでした。70年代の日本の世界観(特に東京)の表現が狙いなのは分かりますが、まだまだ理想と現実のギャップが大きく模索の範疇を超えていないです。まぁこれは次作の『東京』であっさりと超えてしまうんですけどね。彼らの世界を生み出している「詩」もまだまだ恋愛もの中心で曽我部の才能は開花していません。でも「若者たち」でその萌芽は明らかに見てとれていますね。


 はっぴいえんどを始めとした70年代日本のフォークやロック的なサウンドやメロディとして語られています。確かにそれらの影響は強烈に感じますが、案外80年代以降の英国の雰囲気が強いのがサニーデイらしく、それがサニーデイなんだなぁと思います。こういったセンスはこれ以降のアルバムにおいてもずっと続いて行くんですけどね。


 強烈に印象に残る楽曲という点ではまだ弱いものがありますが、それでも普通に良い曲が揃ったアルバム。個人的に「街へ出ようよ」が大好き!



若者たち

若者たち