addsomemusic2010-09-03



 8月14日に「ジャズの至宝」としてジョン・コルトレーンの『THE COMPLETE 1961 VILLAGE VANGUARD RECORDINGS』を取り上げましたが、同年それも同じヴィレッジ・ヴァンガードでもう一つの「ジャズの至宝」が録音されています。1961年6月25日のBILL EVANSのライブがまさにそう。


 ビル・エヴァンススコット・ラファロポール・モチアンによるピアノ・トリオでのライブなんですが、この時の演奏を収めたのがご存じ『WALTZ FOR DEBBY』と『SUNDAY AT THE VILLAGE VANGUARD』の2枚ですね。このアルバムはピアノ・トリオの大傑作というだけでなく全てのジャズ・アルバムの中でもトップ・クラスの素晴らしさ。特に『WALTZ FOR DEBBY』は超人気盤で、これを聴いたことがないというジャズ・ファンは全世界で皆無でしょう。


 そんな奇跡とも思えるヴレッジ・ヴァンガードでの演奏をコンプリートで3枚組CDに収めたのが『THE COMPLETE VILLAGE VANGUARD RECORDINGS, 1961』です。もうどこから聴いても至福の時が得られます。この3枚の録音が全て1日で録音された演奏だという事実が驚愕的ですね。


 こういった形で通してライブの模様を聴いてみると『WALTZ FOR DEBBY』と随分違った印象を受けます。『WALTZ FOR DEBBY』はその素敵なジャケも含めてかなり狙った選曲がされてるんだなぁと実感しますね。まぁもともと個人的には『SUNDAY AT THE VILLAGE VANGUARD』派だったんですが(笑)。


 とにかく問答無用のジャズの至宝です。コルトレーンの『THE COMPLETE 1961 VILLAGE VANGUARD RECORDINGS』と合わせて聴くと1961年という時代が分かる様な気がします。


Complete Village Vanguard Recordings 1961

Complete Village Vanguard Recordings 1961