addsomemusic2004-11-26



 特大ヒットしたり、音楽本とかでこれ見よがしに「名盤」と謳われていたり、誰でもかれでも持ってたり、そんなあまりにも大きくクローズアップされてるようなアルバムってありますよね。いわゆる「超名盤」で「とにかくこれを聴け!」みたいなヤツです。音楽なんて趣味の世界のもので、どれだけ「名盤」と言われても、どれだけ大ヒットしていたりしても、やっぱり好きなアルバムと嫌いなアルバムはあります。また、変に音楽通ぶった方に限って、そんな超名盤よりもマイナーなアルバムを偏重したりするヤツがいるんだよなぁ。最低です。


 高校〜大学で、その手の「名盤○○選」といわれるようなアルバムは本当に聴き漁りました。そんな中で、これこそ正真正銘の大名盤で、特大ヒットしたのも頷けるし、音楽通でこのアルバムを聴かないヤツは音楽を愛していないヤツだと言い切っちゃうアルバムがあります。


 それはキャロル・キングの『つづれおり』です。1971年にリリースされたセカンド。今更説明不要のアルバムで、いまでも全曲ソラで歌えます。初めて聴いたのは高校生の時でした。もちろん「名盤○○選」みたいな企画記事を見て購入したような記憶があります。初めて聴いた時はそんなにピンとこなかった印象。当時はSSWとか聴いてなかったし、シンプルなサウンドが地味に聴こえたんでしょうね。当時はやはりロック・バンド系が好きでしたから。若かったからね。


 でも繰り返し聴くうちにこのアルバムが放つ魅力のトリコになったわけですよ。なんといっても曲の素晴らしさでしょうね。いまではスタンダード化したようなキャロル・キングの代表曲のオンパレードで感動すら覚えます。いや〜本当にいいアルバムだなぁ。


 馴染みのCDショップ(最近はご無沙汰してるなぁ)の店長は、たまに店の試聴機にこのアルバムを入れるそうです。試聴機に入れておくと確実に売れるアルバムだそうで、売れるたびに嬉しそうに私に教えてくれてました(笑)。


 でも先にも書いたけど音楽って所詮は「好き嫌い」という好みの問題でしかないんだよねぇ。こんな素晴らしい名盤が「好き」ではない人もやっぱりいるんでしょうね。それはそれで事実として受け止めないとね。それが音楽の面白いところなんだから!


 それでもやっぱり聴いて欲しい1枚。未聴の方はぜひ! ★★★★★