addsomemusic2005-02-20



 ちょっとわけあって(どんなわけ?)、ビートルズのアルバムを何枚も繰り返し聴いてました。中学〜高校の頃にビートルズに出会って、その頃は本当によく聴いてたんだけど、だんだん多くの音楽を耳にしだしたことありビートルズを聴く機会ってのは本当に減りましたね。20代になってからは、まともに聴いてませんでした。でも改めて聴いてみるとやっぱり最高ですよね!私が60年代や70年代の古い音楽に興味を持ったキッカケのひとつにビートルズという存在は欠かせなかったと思います。


 ビートルズを聴き始めた頃は圧倒的に初期のサウンドが好きでした。でも多くの60〜70年代のロックを聴き進めていった頃にはビートルズの後期の作品のほうが好きになっていたんですよね。で、今日いろいろ聴いてみたんですが、自分で心底楽しめたアルバムはやはり初期の4枚までのアルバムでした。これは私自身のルーツへの回帰なのかな?もともとポップス志向だったし、本当に熱心にビートルズを聴いていたティーンエイジャーだった頃の自分の気持ちに戻れたような感じです。


 初期4枚の中で一番好きだと豪語してきたのは1stの『PLEASE PLEASE ME』です。ほとんど一発録りのライブ感覚が30分間のロックンロール・ショーみたいで大好きなんですよ。で、当時あまり好きではなかったのが2ndの『WITH THE BEATLES』だったりします。中学生か高校生の初め頃に聴いたはずなんだけど当時の印象は薄い。たぶんこのアルバムにはシングル曲が1曲も収録されていなかったのが原因でしょうね。ビートルズのベストの赤盤と青盤で産湯を浸かった私としてはアルバム通してほとんど馴染みがなかったから地味に映ったんじゃないのかなぁ。


 この当時の印象はかなり長く残っていました。ハッキリいって昨日まで(笑)。で、今日たぶん10年以上ぶりくらいに聴いた『WITH THE BEATLES』にはかなり衝撃を受けてしまった。曲の粒も揃ってるし、まとまり具合は明らかに1st以上。このアルバムを初めて聴いた時から20年経ってようやく良さが分かるなんて・・・ビートルズ恐るべし(笑)。


 反論が多数くることを覚悟して書かせてもらえれば、ビーチ・ビーイズの音楽的本質は初期3枚までだと思います。その後のアルバムはビーチ・ボーイズであってビーチ・ボーイズではない。バンド名が悪すぎたね。初期3枚でビーチ・ボーイズは解散するべきだった。仮に解散してもブライアン・ウィルソンは間違いなく『PET SOUNDS』は製作したと思う。


 ビートルズもバンドとしての本質は初期4枚に凝縮されていると思う。それ以降のアルバムはビートルズであってビートルズではない。ビートルズとは同じ名前の違うバンドと捉えたほうが正解なのでは?なんてムチャクチャなことを考えたりしています。ようはバンド形態としてのビートルズは初期4枚で終わっています。『ラバー・ソウル』以降はバンドである必然性がないんですよね。


 ブラインはビーチ・ボーイズが解散していてもソロとして『PET SOUNDS』は間違いなく作っただろうけど、ジョンやポールがビートルズ解散後に『サージェント』や『アビー・ロード』を作っただろうか?『アビー・ロード』くらいならポールがソロとして作ったかもしれない・・・それならジョージはきっと歴史の闇の中に消えて行ったんだろうなぁ・・・なんて考えながらビートルズ聴いてました(笑)。


 こんな絵空事を考えながら音楽を聴いてみるのも面白いかと。

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