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ジョン・セバスチャンはラヴィン・スプーンフル脱退後は長くソロ活動をしていたんだけど、90年代にはJOHN SEBASTIAN & THE J-BANDを結成して『I WANT MY ROOTS』（1996年）と『CHASIN' GUS' GHOST』（1999年）の2枚のアルバムを残しています。J-BANDはジャグ・バンドやブルーズ、フォークといったまさにジョン・セバスチャンのルーツへの回帰といった音楽嗜好のバンドでした。
そんなJ-BANDが参加したコンピがあるんでここで取り上げておきます。1997年にリリースされた『THE HARRY SMITH CONNECTION』で、これはハリー・スミスが監修した「ANTHOLOGY OF AMERICAN FOLK MUSIC」へのトリビュート・ライブ。そのライブ盤にJOHN SEBASTIAN & THE J-BANDが1曲参加してるんですよね。
『ANTHOLOGY OF AMERICAN FOLK MUSIC』はいわゆるブルーズやフォークといった音で、まさにアメリカン・ルーツ・ミュージックの集大成ともいえるボックス・セット。CD6枚組でいまでもちゃんと買えます。ほとんどの録音が戦前と思われるんで聴いててキツイ人も多いかと思いますが、アメリカのルーツ・ミュージックに興味がある方はぜひ手に取られることをオススメいたします。
JOHN SEBASTIAN & THE J-BANDはCANNON'S JUG STOMPERSの「MINGLEWOOD BLUES」を取り上げています。オリジナルは1928年かな？60年代のリバイバル・ジャグ・バンドではなく本当のオールド・ジャグ・ソングなんでJOHN SEBASTIAN & THE J-BANDにはピッタリの選曲ですね。この曲でのJ-BANDにはなんとスペシャル・ゲストとしてジェフ・マルダーが参加しています。ジェフ・マルダーがボーカルを務めているんで、ジョン・セバスチャンの温かいボーカルを期待してると肩透かしですが、ジェフ・マルダーのボーカリストとしての力量は本当に素晴らしいものがありますね。肝心のジョン・セバスチャンはバンジョーを担当しています。これまた残念なんですがハーモニカ担当はANNIE RAINESなんですよね。
このアルバムには他にもROGER McGINN、JOHN JACKSON、DAVE VAN RONK、THE FUGS、THE NEW LOST CITY RAMBLERS・・・・などなど多数参加しています。いきなり『ANTHOLOGY OF AMERICAN FOLK MUSIC』を購入するよりは、このトリビュート・ライブを先に聴いてみるほうが安全かもしれませんね（笑）。
