addsomemusic2005-04-10



 昨日は新入社員の歓迎会でした。また後輩が増えたなぁ。年々先輩の数よりも後輩の数のほうが増えていっています。まぁ当たり前といえば当たり前のことなんですけどね。それにして若さがみなぎってて初々しいですね。年齢を聞いたら私とちょうど一回り違ってた。なんだか軽いショック(笑)。来年あたりは高卒だと平成生まれになっちゃうのかな?あ〜恐ろしい。


 広島は満開の桜がとても綺麗でしたよ。で、「桜」で思い出すのは福山でも森山でも河口恭吾でもなく、サニーデイ・サービスの『東京』ですね。満開の桜がとても綺麗なジャケで内容も含めて死ぬほど大好きなアルバムだったりします。


 サニーデイ・サービスを初めて聴いたのは『若者たち』が出た時なんで1995年かな?あ〜もう10年も経つんですね。馴染みのレコ屋の店長が「これ知ってる?はっぴいえんどみたいだよ」と言ってサンプル盤を店頭で流してくれたんですよね。初めて聴いた時は本当にビックリした。「うわっ!はっぴいえんどみたいだ〜!」と驚いてすぐに買ったもんです。


 何度も聴いた『若者たち』ですが、もちろんいいアルバムなんだけど楽曲がちょっと弱いんですよね。もうひとつ突き抜けた感じが欲しくってちょっともどかしい感じでした。そんなこんなでリリースされた『東京』。もちろん期待いっぱいで買ったんですが、その内容の素晴らしさに本当にのけぞったよ。前作の路線を引き継ぎながらも圧倒的な楽曲の良さに「これだよ!こんなのを待ってたんだ!」って感じでかなり興奮したもんなぁ。


 いわゆる、はっぴいえんどを初めとした70年代の音の模索に近いんだけど、それでも彼らにはその70年代に産み落とされた素晴らしいアルバムや歌に全く引けをとらない素晴らしい感性と、それらを超えうる才能がハッキリと感じ取れました。完全にツボにはまった『東京』は個人的には捨て曲のない大名盤なんですよね。


 その後、模索の範疇を飛びぬけてサニーデイ・サービスという一つの個性を確立していったと思います。『愛と笑いの夜』『サニーデイ・サービス』といったアルバムもそんな成長した彼らの姿を納めてくれた素敵なアルバムですが、『MUGEN』でひとつの到達点に達したと個人的には思ってます。


 サニーデイ・サービスの魅力は、一にも二にもそのメロディの美しさにあります。なんでこれほど素敵な曲が書けるのか?というくらいに当時の曽我部恵一の才能は満ち満ちていて、自分でも驚くくらいに素晴らしいメロが頭に浮かんできたんじゃないのかなぁ。


 久々に聴いた『東京』。本当にいいアルバムだな〜。リピートしよう。

東京東京