addsomemusic2005-08-24



 1972年にリリースされた『PETER GALLWAY』は初の個人名でのリリース。いわゆるソロのファーストなんだけど、実質的にはオハイオ・ノックスはソロ・アルバムなんでソロ2作目といったほうがいいのかも。


 リプリーズ3部作のラストを飾る1枚で、ソロ名でのリリースなだけあって3作の中では一番SSW色が濃く、かなり私的な部分を感じることができます。それでも先の2枚とともに本当に洗練されたサウンド。これがピーター・ゴールウェイの最大の魅力でしょうね。個人的にピーター・ゴールウェイのソロでは『ON THE BANDSTAND』と並んで大好きな1枚で愛着もあります。まぁ私がSSW好きなんだからしょうがないですけどね(笑)。


 もう本当に良い曲ばかりなんですよ。もうそれに尽きますね。フィフス・アヴェニュー・バンドの「THE GOOD LADY OF TORONTO」の再録も嬉しいですが、特にアルバム後半が個人的に大好き。なんといっても「COME ON IN」と「HARMONY GRITS」が群を抜いて素晴らしいデキだと思います。もうこの2曲を延々とリピートして聴きたいくらい。スローな「COME ON IN」はいつ聴いても胸がキュンとなるし、いかにも彼らしいグッドタイム・ミュージックな「HARMONY GRITS」のなんとも温かいこと。素敵なコーラスに素敵なギター。もう最高ですね。


 ケニー・アルトマンやポール・ハリス、ダニー・クーチといった気心の知れた仲間達と作ったとてもリラックスしたアルバムで、70年代SSWの傑作の1枚だと思っています。