addsomemusic2005-09-17



 ジョーン・バエズの1975年にリリースされた『DIAMONDS & RUST』なんぞを取り出して聴いています。あ〜なんだか本当に久々に聴いたぞ。どんな内容だったかあまり記憶になかったんだけど(笑)、改めて聴き返してみるととても良いアルバムだな〜と思いますね。


 ジョーン・バエズといえば60年代に活躍したフォーク・シンガーとしての印象があまりにも強いですよね。60年代はトラディショナル・ソングやボブ・ディランの楽曲などをよく取り上げていてSSW的な側面は薄かったと思います。


 折りしも時代は70年代で、SSWが脚光をあびてる中でジョーン・バエズがSSWアルバムとして作ったのがこの『DIAMONDS & RUST』かな。もちろんオリジナルだけでなくカバー曲も歌ってますが、いわゆるフォーク・アルバムではなく、しっかりと作りこまれたSSWアルバムに仕上がってます。さすがにヴァンガードA&Mの違いは感じますね。


 彼女には申し訳ないけど、カバー曲のデキがなかなか良いですね。ボーカル力はもともと素晴らしいものがあるんだし、時代にあった楽曲を取り上げるとそれほど悪くなるはずがない。ジャクソン・ブラウンの「FOUNTAIN OF SORROW」やディランの「SIMPLE TWIST OF FATE」あたりはかなり好きですね。他にはピアノをバックにしっとりと歌う「I DREAM OF JEANNIE 〜DANNY BOY」のメドレーがなかなか良い。彼女の伸びやかな歌声に圧倒されます。ちなみに「DANNY BOY」はアイルランドの有名なスタンダードだそうです。知らなかった(笑)。


 オリジナルではディランとの交流を歌ったアルバム・タイトル曲が彼女の代表曲ともいえるデキですね。


 http://d.hatena.ne.jp/Finyl/20050911