addsomemusic2005-12-03



 今回はRABINDRAの『ALL I SEE IS YOU』なんてどうでしょう。あのジョン・フェイヒイのTAKOMAレーベルの傘下であるDEVIから1973年にリリースされています。TAKOMAらしく、ここでもアコースティックな音色が心地良い素敵なSSWアルバムとなっています。といっても、しっかりとした音作りで、アコギの音色が印象的・・・といったほうが近いですね。スタイルとしてはオーソドックスなSSWアルバムのロック〜ポップス寄りで女性コーラスが全体的に印象的な作りといったところ。


 ジャケにはRABINDRAとしか書かれてませんが名前はRABINDRA DANKSが正しいようです。もちろん全曲が彼の手のよる楽曲で、オーソドックスなSSWスタイルの曲が多く全体的にグッドタイム・ミュージックと呼んでいいような温かみのあるメロの曲が多いですね。


 オープニングを飾る「SOMETHING WRONG」やカントリー・タッチの「LET ME FALL」、フォーク・スタイルの「LORD LORD LORD」、ニルソンを思わせるオールドタイミーな「TIPPY TAPPING」、ボトルネックが印象的な「KRISHNA BOY」、アコギを中心とした音で最初はしっとりと後半は軽快になる「LORDS SWEET NAME」、ラストナンバーで後半のコーラスが壮大な「ALL I SEE IS YOU」などどれも良い曲ばかりです。ただ、一部で宗教的というか仏教的(インド的?)な印象を与える部分が確かに存在します。あまり気にはなりませんし、それもかえって魅力の一つではないかな?と思えます。