addsomemusic2005-12-30



 明日の大晦日は悲しいかな仕事だし、帰ってからもずっと家にいます。一応正月には実家に帰りますが、車で1時間のところなんで帰省って感じではないなぁ。でも明日は紅白と格闘技をリモコン片手にチョコチョコとチャンネル変えるのに忙しいんでブログのほうは更新できそうにないので本日が書き納めとなります(笑)。


 さて、最後に取り上げるアルバムは何にしよう?と思っちゃったわけですよ。やはりSSWモノか?サイケか?ジョン・セバスチャンか?それともナイアガラか満里奈か?・・・なんていろいろ候補はあるんだけど、あんまり難しく考えずに素直に音楽を楽しめるもの・・・と思って大好きなヒックスヴィルを。こんな1年の締めくくりもいいものではないかなと。


 ヒックスヴィルはもともとロッテンハッツというグループが二つに分裂してできたバンドです。分裂した片方はGREAT 3ですね。こちらのほうが有名かな?一つのグループ(6人組)が3人ずつキレイに分かれて新しいバンドを作るのって結構珍しくない?私は断然ヒックスヴィル派なんですけどね。


 ボーカルは丸々と太ったお姉ちゃん。それにひょろっとしたメガネ君と小さくて地味な少年・・・って感じの風貌のヒックスヴィル。どう考えてもヴィジュアル系は全員GREAT 3に行っちゃったなぁと思うんだけど、そんな3人だからこそ暖かで優しいポップ・バンドになり得たんだと思います。


 ボーカルの真城めぐみのボーカルはちょっと優等生すぎる感じはするんだけど、なかなか温かみのあるボーカルでとても素敵です。やはりどちらかといえばバック・コーラスのほうがハマルかな?と思えるんだけど(笑)。小沢健二を始め数々のコーラスで彼女の声を聴くことが出来ます。そんなボーカルを盛り上げるのに最高なのは間違いなく木暮晋也のソングライティングだと思います。派手さはないんだけど本当に素敵なグッドタイム・ミュージックを届けてくれるんですよね。それに彼の小気味良いギターも魅力の一つ。もちろん中森泰弘のギターも効果的にバックアップしてますよね。本当に仲の良い3人が楽しく歌ってるといった感じ。こんなの理屈抜きに楽しむしかないじゃないの!


 インディーからミニ・アルバムが1枚ありますが、メジャー・デビューは1996年の『TODAY』。これが本当に素晴らしいアルバムです。特に頭の3曲が強力だなぁ。♪SWEET BABY♪のセリフで始まる「あたしのスウィート・ベイビー」、優しさに溢れた「夜間飛行」、ドライヴィンなギター炸裂の「バイバイ・ブルース」。もうこれだけでヒックスヴィルの魅力を凝縮した感じですね。小気味良いギターとホーンが強力な「今夜このまま」、ラストを飾るスウィンギーな「天国まで」・・・もうゴキゲンなグッドタイム・ミュージックのテンコ盛りですね!

 
 さらにバラエティ豊かになり、「恋する青春」「こんな晴れた日には」といったシングル曲が強力な2nd『サンセット・ブルーヴァード』や今のところ最新作となる『マイレージ』など他のアルバムも素晴らしすぎます。10年も活動してるのにアルバムはまだたったの3枚・・・『マイレージ』がリリースされたのが1999年だからもう何年経つんだ?早くアルバムを出せ!と言いたくなっちゃうよね。本当に今でも好きでたまに取り出しては聴いてるバンドなんですよね。


 では、良いお年を!