addsomemusic2006-01-15



 さて毎週日曜は個人史を振り返る「人に歴史あり」。今でこそ多くの音楽に接してきて生意気にウンチクを垂れるべくHPやブログなんて恥ずかしげもなく書いてますが、若かりし頃にはいろいろあったんだなぁ・・・と思っちゃいますね。みなさんも多かれ少なかれ似たような経験ってあるんじゃないのかなぁ。


 前回は音楽を聴く手段として「ラジオ」を取り上げました。私が中学〜高校の頃に「ラジオ」と並んで重宝したのが「レンタル・レコード」の存在ですね。まさに書いて字の如く「レンタル・レコード」であって「レンタルCD」ではありません。私が真剣に音楽に接するようになった中学の後半にはもうすでにCDはありました。でもまだ当時はレコード(アナログ盤ね)が主流でCDはまだレコード店の隅っこでささやかなコーナーが設けられてる程度でした。まぁそのコンパクトさや使いやすさからCDはあっという間に広がって、私が高校2年の頃にはレコードとCDの比率が逆転したんじゃなかったかなぁ。ちょうどレコードとCDの切り替わり時期に音楽に接していました。


 ちょっと話しがそれたけどレンタル・レコードの話し。レンタル・レコード店なるものの存在を知ったのは中3の時でした。友人が「レコードを貸してくれるところがあるぞ」って教えてくれたんですよね。当時はまだレンタル・ビデオなんてのも出始めの頃でレンタル・ショップというものに馴染みがなかったんですよね。でも高価でなかなか買えないレコードが安く借りられるなら!と思って勇んでお店に行った覚えがあります。そのレンタル・レコード店は隣町にあって、一生懸命に自転車で通ったものでした(笑)。初めて借りたものはなんだったのか全く覚えてませんが当時好きだったニューミュージック系だったと思います。


 高校になって、その隣町の高校に進学したんで帰り道に普通にレンタルできる環境になったのをいいことに本当に頻繁に利用していたなぁ。その頃はビートルズにハマっていて古いロックに興味が沸いてる頃でした。たぶん雑誌で読んだんだろうけど、イギリスのビートルズに対してアメリカにはビーチボーイズがいる・・・というので興味を持って彼らのアルバムをレンタルしたのはよく覚えています。もちろんビーチボーイズの名前は知っていましたがちゃんと音楽に接したのはその時が初めてでした。その時に借りたのは出たばかりのベスト盤『MADE IN USA』だったと思います。2枚組のアナログで記憶が間違いでなければカラー・レコードだったように思うんだけど。


 とにかくこのベスト盤にはハマったなぁ。そうビートルズのベストと比べてもなんら遜色はないように感じました。収録曲のほとんどが60年代の楽曲というのは致し方ないところだと思うけど、そのどれもがゴキゲンなポップスばかりで本当に嬉しくなっちゃったもんなぁ。ただこの頃はまだビーチボーイズよりもビートルズのほうが遥かに好きでしたね。


 ビートルズはオリジナル・アルバムも聴き始めていてその魅力が日に日に大きくなっていっているのを肌で感じていました。ただビーチボーイズはベスト盤以外にはなかなか接する機会がなかったんですよね。その後、『PET SOUNDS』『TODAY』『FRIENDS』『SUNFLOWER』といった今でも私のフェイバリットに挙げるアルバムに出会ってからは圧倒的にビートルズよりもビーチボーイズ好きになってしまいましたが、それらのオリジナル・アルバムに出会うのは1989年にCD化されるまで待たなければならない状態でした(この時が初CD化だったのかどうかは知りません)。だから我が家のCDラックには未だにビーチボーイズのCDは黒帯ばかりです(笑)。まぁそれ以降は60年代のバンドでフェイバリットなのはいまだにビーチボーイズラヴィン・スプーンフルが双璧だったりしています。これは永遠に変わることはないだろうなぁと思いますね。


 ビーチボーイズ知名度だけはやたらと高いですよね。でも私が高校生だった当時は名前は知ってるけど聴いたことがない・・・という友人ばかりでした。「ビートルズを聴いてる」と言うと、「おっスゴイなぁ」と評価してもらえるんだけど、「ビーチボーイズが好き」と言うと「え〜」なんて偏見に満ちた言葉を浴びせられたなぁ。「え〜」とか言ってるくせに聴いたことないだろ!といつも憤慨してましたねぇ。なんだかビートルズはカッコイイけどビーチボーイズはダサイみたいな感じが普通の高校生にはしてしていたんでしょうね。なんだか寂しかったなぁ。

 
 まぁ原因としてはやはりバンド名に問題があるのではないか?と思うんだけど(笑)。