addsomemusic2006-03-19



 私が大学生の時にもっとも好きだったアーティストは間違いなくボブ・ディランでした。彼の歌はもちろん、姿から素行まで全てがロックでもっとも自分を熱くしてくれる存在だったのに間違いはありません。


 昔のブログにも書いたことがあるんですが、ディランをはじめて聴いたのは高校生の時。もちろん古いロックに興味を持ち始めると自然と「ボブ・ディラン」というアーティストのことを知ります。初めて聴いたアルバムが何だったのか覚えてないんですがたぶん『HIGHWAY 61 REVISITED』だったんじゃないかなぁ。その後も、フォーク期のアルバムも含めて何枚か手を伸ばしたはず(友人に借りたものも含む)。


 ハッキリいって全然理解できなかった。しゃがれ声に思い切り字余りな歌詞、もちろん英語なんてからっきし駄目だったんでその歌詞の意味さえ分からない。曲もメロディの起伏は少なく割と淡々としたものが多かった。歌い方もぶっきらぼうだし。どうしてこれが偉大なアーティストなの?なんて普通に思ってました。確かにこの時期『追憶のハイウェイ61』を聴いても「LIKE A ROLLING STONE」はカッコイイと思ってたけど、他の曲なんて全部同じに聴こえたもんなぁ。そんなわけで高校生の頃は理解もできないまま聴いていました。


 それが大学生になってある日突然に分かったんですよ。そうディランの良さが。何がキッカケだったのか分かりませんが、私の前に神が降臨してきたわけだ。その瞬間からディランは私の最大最愛のアーティストとなりました。不思議なもんで今まで理解できなかった全てがカッコイイと思えだしたんですよね。その字余りな歌詞も、しゃがれた声も、ぶっきらぼうな歌い方も・・・


 とにかくハマってアルバムを全部集めよう!と意気込みましたねぇ。さすがに断念しましたが(笑)、それでも80年代半ば頃までのアルバムは全部揃えました。やはり60年代半ばから70年代のアルバムがどれも珠玉のデキ。


 今では最愛のアーティストはジョン・セバスチャンなんて言ってるけど、やはりディランはそれに並ぶべき最愛のアーティストなのに間違いはありません。私の中で、最もかっこいいロックの名曲ベスト1位の座に「LIKE A ROLLING STONE」は初めて聴いた高校生のときから今現在に至るまで居座り続けていますからね!