addsomemusic2006-10-27



 10月21日の時にVIVIDからリリースされてる「ビタースウィート・アメリカ」シリーズのことをちょっとだけ取り上げましたが、「ビタースィート」という言葉で思い出した1枚を今聴いています。


 JOE HEUKEROTTの1983年にリリースされた『BITTERSWEET』。まさにタイトル通りのビタースウィートな1枚で大愛聴盤です。「ビタースウィート・アメリカ」シリーズに関心を持たれてるようなコアな音楽ファンには強烈にオススメいたします。まぁこれはミネソタではなくニューヨークなんですけどね。SSW〜フォークのしっとりとした内容で、そのテの音が好きな方には気に入ってもらえると思います。


 ジャケにはなんだか冴えないオヤジがギターを抱えてるイラスト。オデコの広さとは無関係に甘い歌声を聴かせてくれています。もちろん全曲が彼自身の手によるもので、まさにビタースウィートなメロディの連発にクラクラきちゃいますね。彼のボーカルにギターを中心に据えて、バックがシンプルながらうまくサポートしてくれています。女性コーラスが随所に入ってるんであまり地味になりすぎていません。まぁSSW〜フォーク系の音を普段聴かない方にとっては地味なことこの上ないのかもしれませんが(笑)。


 6分を超えるオープニングの「HUNGRY」からしっとりとしたスロー・ナンバーの「SCHOOL SONG」、バンジョーの弾き語り「MARY ELIZABETH」など、どれもが珠玉の名曲揃い。本当に歌心に溢れた心優しい素敵なアルバムだと思います。


 1983年とSSW〜フォーク好きにはなんとも中途半端な時代ですが、70年代の質感十分でグッとくると思います。マイナー・プレスものなのかな?あまり見かけたことはありませんが、それほど知られたアルバムでもないと思うんで見つかれば安いと思います(私も安く買ってますから)。見かけたらぜひ!