addsomemusic2006-10-28



 連日の裏名盤。土曜も仕事、明日の日曜も仕事・・・書けるときにまとめて書いておこう・・・でもないけど素敵なSSW〜FOLKのアルバムはどんどん紹介していきたいですからね。


 ただいまのBGMはMICHAEL SPIROの『LISTEN TO ME』なり。オハイオのマイナー・プレスもので1977年リリース。草原にアコギを抱えて座る男・・・いかにもフォーキーな香りがジャケを見るだけでもプンプン漂っていますねぇ。確かにフォーキー・アルバムなれど、なかなかグルーヴィー&ブリージーなアルバムでもあります。


 基本はMICHAEL SPIROのボーカルとギターにベースとドラムというトリオ編成。それに曲によってフルートやサックス、ハーモニカ、ヴァイブ、バンジョーといったサポートが加わる程度。割とシンプルな編成なんだけど、とてもメロディアスながら凝った曲が多く、音数以上のサウンドが耳に残ります。本当に曲のひとつひとつがよく練られていて退屈なだけのSSWアルバム(笑)とはひと味もふた味も違う味わいで、とても聴きやすい1枚。シンプルながらしっかりと作りこまれてるし、アレンジがどれも良いんで全然地味な印象はありません。ボーカルも甘い声質で、とても伸びやかで心地よさを倍増させてくれます。線が細いと言われればそれまでですが、この手のブリージーな音にはよく合ってると思います。


 オープニングを飾る「WARM CELEBRATION」はまさにタイトル通りの温かいながらもグルーヴィーな1曲。間奏でのフルートが温かみを増長させてくれています。「LISTEN TO ME」なんかも同タイプの曲ですね。ここらあたりがこのアルバムの一番の聴き所だと思います。「DAY AFTER DAY」ではヴァイブでBUZZY LINHARTが参加してるところが見逃せませんね。コンガが軽快に響く「RESTLESS DREAMS」やギター・サウンドでロック色が濃い「HOW LONG」など、捨て曲なしです。オススメの1枚。