addsomemusic2006-12-19



 今回取り上げるのはJODY KOEINGの『PASSION CREEK』で1981年のリリースでアイオワのマイナー・プレスもの。相変わらず何の情報も持っていません。それにしてもこのジャケはなんだかねぇ・・・。ほとんど逮捕された犯罪者かなにかのようです。もうちょっとマシな写真はなかったのか?と見る度に思っちゃうんだよなぁ。なんとも虚ろな目が怪しいです。


 でもねぇ、内容はかなり良いです。全曲彼自身によるオリジナルで、歌はもちろん全ての演奏を手がけています。アコギの弾き語りではなく、ちゃんとドラムやベースも演奏していてバンドの音を出しています。テクニックのほうはよく分かりませんが、録音のせいなのか全体的にチープな音で軽い音。ほぼ宅録の世界。いかにもマイナー・プレスらしい肌触りの音が充満しています。


 全体的にサイケ〜アシッド色は感じますが、本人はいたって普通のSSWアルバムを狙ってるんでしょう(笑)。チープな音がサイケ度を高めてるのは間違いないですが、曲のレベルが本当に高い。ポップというほどではないですが、なんとも琴線をくすぐるようなメロディ・ラインでSSW好きには堪らないものがあると思います。しっかりとしたアレンジと演奏によるお金をかけた録音がされたらメジャー級の素晴らしいSSWアルバムになっていると思います。まぁこの自主盤的な雰囲気が良いともいえるんですが(笑)。


 全曲オススメ。あまり知られていないアルバムだと思いますので見かけたらぜひ!